当たり屋に寝取られレイプ
「んっ・・んっ・・」
下から見上げていても、ベッドの上でぎゅっと握り込まれたであろうシーツ皺と、
しっかりと閉じた口の端から彼女の声が漏れているのが聞こえる。
それとギシギシと何かが軋む音。
「どうすんの?これ」
目の前の髪を綺麗に茶色に染めた痩せている男が俺を指差して言う。
「しらね。埋めるね?」
セミダブルのベッドに腰掛けた短く髪を刈り込んだ男がこともなげに言う。
2人ともトランクスのパンツ一つの格好で上半身は裸だ。
髪を刈り込んだ男の言葉は半分訛があって上手く聞き取れない。
アジア系の外国人であろう事だけは判った。
「んっ・・んんっ!・・」
「おおっおおおっ!」
ベッドの上の声に低い男の声が被さる。
ぐちゅっぐちゅっという音と同時にパンパンと高い肌のぶつかり合う音が聞こえる。
「お前が?」
茶髪の男が煙草を持ち上げて聞き返す。
「やたよ。」
短く髪を刈り込んだ男は煙草を受け取ると、首を竦めて答えた。
両手と両足をプラスチックの紐のような物できつく縛られていて体は微動だにできない。
口にはガムテープらしきものを後頭部までグルグルと巻きつけられているから声も出せない。
勝手な事を言っている目の前の2人に反論する事さえ出来ない状態だった。
「おおおーーイクイク。出すぞ!」
ベッドの上からこれまでよりも大きな声がしたとたん、2人が振り返る。
「あっ!だめっ・・・」
「おーー」
「あーーーやっべえ。最近撃った女の中じゃピカイチだなこりゃ。」
「胸でかいし、濡れもいいし、締まる締まる。」
うはっと顔をにやけさせる。ぶらぶらと下半身で揺れている剥き出しの物を片手でピシッと叩いた。
「見ろよこれ。ふやけちまうっつうの。」
陰になっているが、てらてらと濡れている陰毛をつまんでにやにやと笑いながら言う。
「あ、あの大西さん、次俺いいっすか?」
茶髪が意気込みながら言うと大西と呼ばれた男はえらそうに腕を組みながら答えた。
「おう!感じはじめてっから休ませんな。こっちはこっちでいいからよ。」
「よっしゃ。ぜってーいかせる。」
と言う声と共に茶髪がトランクスを脱ぎ捨ててベッドに上がった。
それと同時に大西という男が俺の目の前に座る。
「叫ぶんじゃねえぞ。」
すごんだ声を出し、こちらが頷くのを見ると
ビリリという音と共に猿轡のガムテープが剥がした。
急激に入ってくる空気をむせながら搾り出すように声を出す。
「頼む。紗江だけは勘弁してやってくれ。」
「いや勘弁するも何もねえよ。お兄ちゃん。こっちは侘びさえ入れて貰えりゃいいんだからよ。」
「だったら侘びでも金でも出すって言ってるだ」
「いやあっ!」
その瞬間、横目に白い腿を抱え上げて茶髪の男が腰を前に進めるのが見えた。
「うわ、色白いなーお前。ほら、ちんぽ入ってんぞ!ほらほら!」
「ん・・は・・うんっ・・!んはっ・・うんっ!」
きつそうな声が漏れる。大きな声は聞こえるが、小さな声までは届かない。
すぐに前後に動き出す茶髪の男の上半身が目に映る。
「ああっ・・あんっ!・ああっ・・ああ・・んっ!」
見てはいけないものを見ているような気分に包まれる。
「そらそらそらそら!」
「いやいやぁ、いやン!」
ばたばたと両腕をシーツに打ち付けるような音がすると同時に紗江の黒くて長い髪が見えるようになってきた。
抽送の激しさに頭の位置がこちらに移動しているように見えた。
「あーー締まってる、締まってる。超しっとりしてるって!」
「ああーーーーっ・・いやぁ・・んっ!」
茶髪の上半身が揺れると同時に、紗江の髪が揺れるのが見える。
その瞬間、ゴンと頭を小突かれて前に向き直る。
「おい。侘びでも金でも出すの次はなんだよ。」
へらへらと笑ったごつい顔がにゅっと出てくる。
「あああ・・・ダメ。ダメダメ!いやあっ・・・・」
段々と甘い響き混じりのトーンが高くなっていく。
「夢中で聞いてんじゃねえぞ。」
頭をつかんでる手を上半身を振って振り払う。
「だから。金でも詫びでもなんでもするって言ってるじゃないか。
大体こんな所に連れ込まれるような事は」
その瞬間、紗江の高い声が響き渡った。
「ああっ・・あああっ・・・」
「おお、こりゃすげえや。お前ちょっと待て。」
スキンヘッドの大西と言う男と短く髪を刈り込んだ男はそう言うとセミダブルのベッドの端に腰掛けにいって
食い入るように向こうを見ながら口を開けて見入っている。
「どうしたんだよ。おい!」
「どうもこうもないっすよ。おら!ケツと胸同時に弄ってやったらこれもんすよ。」
「いやっ・・変な事ダメぇっ!」
「この女イクぞ。ほら!ほらッ!」
茶髪が叫ぶように言うと共に汗だくの顔を下に向けてぐりぐりと上半身を動かすのが見えた。
大西という男と短く髪を刈り込んだ男は黙り込んで食い入るように見ている。
水っぽい音とパンパンと言う音が響き渡る。
「いやっ・・やあぁっ」
「あーもう。胸もすげえ柔らかくなってるしよう。感じまくってるぜこの女ぁ。」
「ああああああっ!」
「いってるいってる!うはっ!あっはは!」
下から見えていた紗江の髪がぐぐうっと上に持ち上がるように見えた。
茶髪の上半身がすとんと落ちる。
ベッドの上で紗江がそれまでよりもひときわ甲高く泣きわめく声が響いた。
あまりの動きの激しさに、ベッドの軋みと同時に床がキシッと響く音が聞こえた。
なんだかやたらと無い現実感。風邪の時の上下感覚が無いような感触に見舞われる。
大西がこちらに顔を向ける。興奮しきってまた股間が屹立している。
「あっははは。彼氏にわりいよう。なあ。」
こっちを向いて笑いながら言うのを、聞く。
「ちょっと。次ワタシね。」
短く髪を刈り込んだ男が立ち上がって近づくと茶髪の男を脇にどかして紗江を持ち上げた。
ついさっきまでニコニコと笑いながら隣にいた恋人の顔が持ち上がる。
俯いた顔は長い髪の毛と同時に隠れていたが、髪の隙間から薄く息を切らせている恥ずかしさに真っ赤に染まった顔。
真っ白な上半身と、それでもイッタ後だからか、顔と同じくらい紅く染まりきった乳房とくびれた腰が現れる。
「見てて凄く興奮したね」
すっかり興奮しきった顔つきで短く髪を刈り込んだ男は右手で紗江の紅く色づいた乳房を揉みまわす。
左手はすでにトランクスの中で自分のものをリズミカルに上下に動かす。
乳首を引っ張るような動きをすると抱えられた紗江がイヤイヤと両手を弱弱しくその手に添えるのが見えた。
「ああっ・・やだっ・・せめて、せめて休ませてください・・。」
弱弱しい声が聞こえる。
「おう、どうすんだよ。チョウ。」
チにアクセントを置いた声で大西という男が声をかける。
「風呂に入れてくるね。」
ニカッと笑いながら短く髪を刈り込んだ男が言う。
「おいおい!独り占めかよ。」
「我慢したんだもの。1時間くらい良いね。」
そう言ってニヤリと笑うと短く髪を刈り込んだ男は
紗江の両足を持って子供におしっこをさせるような格好で抱え上げた。
「キャッ・・いやぁっ!やぁっ・・」
小さな声が響くと同時に裸の下半身が晒される。
「はいシーシー」
短く髪を刈り込んだ男がおどけて言うと同時に3人ともどっと笑う。
「いやいやっ!ああっ・・イヤっ!・・」
紗江はどうしようもない体勢に両手で顔を抑えていやいやと首を振った。
「まったくお前はよう!いやらしいぜ!!」
ぐははと大西が笑う。
「おいおい、マジで一時間だかんな!」
茶髪の男がさも名残惜しそうに上半身をタオルで拭きながら言った。
短く髪を刈り込んだ男が紗江を抱えたままドアから出て行く。
その瞬間、紗江と一瞬だけ目が合う。
肺からやたらと熱い呼吸が気道を通って吐き出されていく。
脳みそにでかい石を突っ込まれたような重さで
足が萎えたようになって例え縛られていなくても立ち上がれる気がしない。
「イヤッ・・ねえっ・・・」
という弱弱しい紗江の声がドアの向こうから小さくなっていく。
「じゃあ、こっちはそれまで詫びの話でもしようか。」
大西がこちらへ振り返る。
「まああの女でぶつけた車の半分くらいはチャラだな。月曜から色々とあるからそれまで借してもらえりゃいいからよ。」
今は金曜の夜だ。いやらしい笑みを浮かべる。
「楽しんでやっから心配すんな。な。お前にも飯買ってやるからそれまでここにいろや。」
それと、お前は殴らねえでやるよ。小さい声で続ける。
「いい女連れててラッキーだな。お前。」
茶髪の男もニヤニヤと続けて肩を叩く。
目の前の男たちはチョウが終わったら次はサンドイッチにしてやっか。と笑いながら声を上げる。
「あああ・・」
口を開いても出るのは肺がやけどしそうな呼吸とそれだけ。
死ね。と言ったつもりだ。もしくはクソッタレか。
マジで殺すぞ。チンピラの癖しやがって俺を舐めるんじゃねえぞ。
でも乾ききった口から出てきたのは情けない声だった。