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すれ違い その1

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2××7年12月24日━━━

周囲はカップルの群れが行き来してる中、俺は一人この寒空の下で人を待っていた。
聞こえてくるのは陽気なクリスマスメロディ、俺と同じようにここで待ち合わせしてる奴らもいるが、
彼らには次々と待ち人がやってきて、この雪の降り始めた街へと繰り出していく。
それぞれのクリスマスイブを過ごす為に…
俺は去年は果たせなかった約束を守るために、ひたすら待っていたんだ…
実は、まだ約束の時間にさえなってないのだが、
去年渡しそびれたプレゼントを片手に、今から彼女を待っていたんだ。
去年のような愚行を繰り返さない為に、そして彼女のその時の辛さを少しでもわかる為に…
今日はクリスマスイブ、待ちに待った恋人達のイベントの日、
そう去年は散々だった…だけど今年は絶対に素敵な思い出になる日にしないとな!

 

2××6年12月1×日━━━

彼女と出会ったのは高校の入学式の時だった、
講堂で新入生が集まった時に、たまたま目が合ったのだけど…
その時にすでに何かを感じてたんだよ。
まるで漫画やドラマの運命の相手と出会った瞬間…そんな感じだった。
クラスでの自己紹介の時にも同じだ、何気なく彼女から目が離せなくなってた…
あのショートカットの髪をした幼い体型のつぶらな瞳をもった少女に、俺はすっかり心を奪われていた。
それでゴールデンウィーク前に勇気を出して俺は告白したのだけど、
何とそのときに両思いだとわかったんだ!!
あの時は狂乱し喜んでいたっけな、本当…まさかと思ったよ!
藤江歩美ちゃん…それが彼女の名前だった、
俺、長谷田恵一が好きになって…そして恋人にした女の子、
彼女とはそれからも色々と男女の仲として付き合ってきたんだ、
一緒に勉強をし、休日にはデートとして映画に行き、買い物をして…
しかも夏休みには二人で海に泳ぎに行き、
帰りに…したんだ、初めてのキスを!
まぁ、そこから先の肉体関係はまだもってないけど、我ながら時間の問題だなと思ってる。
12月に入るまでも、いくらかそうなりかけた事もあったしな…
何より目の前には恋人達のイベントであるクリスマスイブが近づいてる、
ちょうど今年は休日だし、俺らはその日にデートする約束してたんだ。
つまり…また一歩深い仲になる、いい機会なわけなんだ。
去年までは俺には関係ないイベントだったけど、今年は違うってわけだ。
友人の紹介で学校に内緒でバイトをして、立派なプレゼントを買う資金も稼いでるし、
もう当日のデートの計画もできてる、あとはその日が来るだけだという状況だった。

だけど…まさかあんな事が起きるなんて、この時の俺には予想もしてなかった。

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2××6年12月23日━━━

あたしは、明日のデートにウキウキしてました、
一目見ただけでこの胸をドキドキと高鳴らせてくれた男の子、
今は恋人である恵一君…その彼と明日のクリスマスイブにデートする予定なんだよ。
もしかしたらその日に一線超えちゃうかも…そんな予感を感じてたの、
すっと春から付き合ってきたあの人と…ついにって!

あたしって友人達からは、昔から成長が遅れているせいで幼い外見でね、
同級生なのに子供扱いされ続けてたし、大人の階段を登る行為…
つまり男性とそうなるのは夢だったのでした。
今なんか勝負下着を履いて行こうかなって、舞い上がってるぐらいだし。

その時にでした、突然に友達から電話がかかってきたのは。
何だろうと思って話を聞くと、それは驚くべき内容だったの!
「えっ!?」
『お願い!メンバーが足りないの~~!!』
どうやらあたしの友達らが今日する予定である主に大学生の男の人メンバーとの合コンに、
今更にドタキャンした女の子が居てね、その子の代わりにと人数合わせの為に、
このあたしにも参加してって頼まれたのよ。
ちょうど今日は祝日で休みだから、明日の為に彼氏をゲットする為にって
友人らが前々から計画してたのは知ってたけどさ、
だからって恋人のいるあたしも召集するわけ?
もう仕方ないな…あたしはお気に入りで愛用してる上着のバーカーを着て、
その集合場所に向かいました。
場所は駅前のカラオケボックスという話でね、そこに着くとこの合コンを取り仕切ってる友人が、
私を平謝りして向かえたの。
あ…他にも相手の男性達も居るみたい。
「なんか、あっちの人達…凄い高レベルな面子だよね」
「でしょでしょ、あの人なんて素敵よね」
「ちょっと~あの人は私が先にマークしたんだから、横取りは駄目よ!」
あ…どうもみんな、それぞれ狙ってる人は決めてるみたい、
みんな被らないようにそれぞれ相談してるし、まぁ…あたしはもう彼氏居るし、
みんなの余りでいいんだけども…何か必死だよね。
ふとその時に、あたしは向こうのメンバーの一人が気になりました、
あの男性メンバーだけど、あきらかにイケメンの二枚目の人、明るいキャラで盛り上げる人、
それぞれが高いレベルの男性達だらけです…でもね、
そんな高レベルの人達の中に一人だけ、雰囲気が暗くて体型は太く、
メガネをかけてる大人しい人がいたの…いかにもって感じの人みたいだけど。
「ねぇ、歩美…ごめんだけど、あの人の相手をしてくれない?」
「え!あたし!?」
すると向こうの仕切りしてる人と話し込んでいた友人が、あたしにその人と相手する事を頼むの。
当然ながらに彼が余ったみたい…もうみんなそれぞれ獲物を決めてたわ。
「だって、歩美には彼氏いるでしょ?じゃあ、いいじゃん!」
「なぁ~俺からも頼むよ、あいつ…あんな風だけどいい奴だしさ、楽しませたいんだよ」
う~ん…あたしの好みと程遠いし、あんまり気乗りしなかったけど、まぁいいか。
「わかったわ…あの人と話をしてたらいいんでしょ?」
「うん、まぁjクリスマスだしモテない君に一時の夢の時間をプレゼントしても罰はあたらないわ」
もう人事だと思って!そんなわけで、合コンは無事に開始されます。
始まるなり全員それぞれ狙ってる男性の隣に席替えしていくの、もちろんあたしも…
みんなの為にも、彼の横に座って話かけました。
「ここいいですか」
「え!?う、うん…いいけど」
緊張してる…女の子に免疫ないのかも、顔が一気に赤くなっていくのだもん。
リョックが椅子の下に置かれてる、この人のかな…
あ、何だろう隙間から可愛い女の子のイラストが見えてたけど?
「ごめん、どけるよ…邪魔だよね」
たどたどしくこの人はリュックを後ろにどけて微笑むの、
う~ん照れてるな、きっと心臓が激しく高鳴っていると思うわ。

「あの…お話しません?」
「ぼ、僕でいいの?」
「うん」
あたしも彼に微笑みます、するとね…凄く喜んでた、
ちなみにさっきから場違いを感じてドキドキしてたんだって…
そうそうやっぱり、この相楽さんはオタクの人だったの、
彼の名は相良幾郎さん…CG関連の専門学校に通う学生さんでした。
あたしよりも歳が4つ上だった、けども話のリードは年下のあたしに分があったんだ。
だから色々と聞き出せて、そういう趣味の人だって事もわかったの。
話が合うか心配だったけども、実のとこあたしもマンガとか好きだから、
結構会話は続きます、他の人らとはあきらかに違う空間を作ってたけどね。
にしても話す漫画の内容って少女漫画物なのに…どうして詳しいのかな?
本当に話してて実感するの、恵一君とは全然タイプの違う人だって…
恵一君とはこんな話はしないもん、興味無いようだから…
だからこういう話できて、ちょっと楽しいかも。
だけど女の子にはモテないよね、やっぱり…
「ごめんな、頼まれたんだろ工藤に…僕の相手をさ」
「そ、それは…」
突然にそれを言われ、びっくりしました…気付いてたの?
「本当は他の奴と組みたかったんだろ、別にいいよ…藤江さんも楽しみたいだろうし」
そしてあたしを気遣ってくれるの、へぇ~優しいんだ、
そして知ってるんだね自分が女の子に好かれないのが。
「いえ…あたしは、数合わせだから、ここだけの話だけども彼氏居るの」
「そ、そうなんだ…あはは、なら安心したよ」
だからあたしは正直に告げたの、
本当…いい人なんだ、なんだか好意は持てた気がします。
だから余り組同士で結構楽しむ事ができたのでした。
段々と彼の緊張もほぐれて色々話せるようになってきた、そしてね彼氏の話もしたの。
「へぇ…春から交際してるんだ」
「うん…」
「キスはした?」
「夏にね…しちゃった」
こういう話は男女関係なく気になる話題みたいで、もう色々と聞かれちゃいます、
少し恥ずかしい話だったけど…何だろう頭がボーっとした感じがしてきて、
そのせいか結構恥ずかしい内容まで、スラスラ話をしてたみたい。
「まだ処女なんだよ…えへ、明日にどうなるかわかんないけど~」
「ふ、藤江さん?何か…顔が赤いよ、それに…」
「ほへ?うん…何だか熱いかも…」
さっきから頭がクラクラする…それに、この飲んでいるジュースどこか変な味が…あっ!
「ちょっ!お酒じゃないのこれ!!」
「えへへ、気にしない気にしない~」
どうやら悪戯好きの友達が、みんなの飲んでるジュースにアルコールを混ぜたらしいの。
お酒なんて初めて飲んだわ…まだ未成年だし。
「大丈夫?」
「う、うん…何とか」
やっぱりクラクラするかも…でもこれなら平気かな?
そしてアルコールの力もあってか、合コンは更に盛り上がっていきました、
ここでみんな参加のゲームも始まったの、ちなみに定番のアレね。

「王様ゲーム!三番が四番にキス!」
そう王様ゲーム、ただし命令され実行する相手は決まっていたの。
もちろん女側のイカサマクジなのは言うまでもありません、だってもしも狙ってる人以外に
エッチな命令があったら駄目じゃない、だからなんだけど…ん?
そういえば…あたし、三番だ!という事は…相良さんが四番なのよね。
え…えぇぇっ!!?

ドッキン…

心臓が高鳴ります、だってキスだよキス…彼氏である惠一君以外の男の人とキスなんて嫌よ、
でも…しないとせっかくの盛り上がりが沈んじゃうわ!
チラッと他の友達を見ると、申し訳ない顔してました…調子いい男性はキスキスと連呼してたけど、
何よりも相良さん…彼も申し訳ない表情してたの、きっとあたしが嫌がってるって思ってるんだよね。
だけど…これはゲームだし別に初めてじゃないし、そうあたしは思う事にしました、いいよね…うん。
それに相良さんにも…楽しんでほいいから。
「いいですよキス…」
「えっ!ん…」
他の男性によって立ち上げられる彼に、そっと呟く…相良さんはびっくりした表情してました。
そしてね皆の前で、あたしキスしちゃった…この恵一君以外の人と。
「んっ…えへっ」
こんな大胆なのをするのもアルコールのせいかも。
だってほら…頭の中がボーっとしてたし。
席に座ると友人の一人が耳元で囁きます。
「ねぇねぇ…ごめんね、辛い目にあわせちゃったかな…」
「いいよ、気にしてないし」
そう、こんなの何でもない…しちゃった後も、特に何とも…そうでもないかな、
やっぱり恵一君に申し訳ないと思うから、だけど…
ふとキスした相良さんを見ますと、彼の顔は今までで一番に真っ赤に染まってた。
あんな表情されたら、どこか満ちた気持ちになったの、変かな…こんな風に思っちゃうのって。
もしかしてあたしが初めての相手だったのかな?
「きゃっ!」
するとその時にでした、突然の悲鳴が近くから聞こえました…ふとそっちを見ると、
さっきの友人が上着に飲んでたジュースを零したみたいだったの。
「うわぁ…ベトベト…」
「ねぇ、大丈夫?」
「うん…でも、これじゃ…」
上着は完全にびっしょりと汚れていたわ、そして彼女の表情が暗くなります。
「これじゃ…この後に彼と歩けないよ~」
「はぁ…ねぇ、あたしの上着を貸そうか?」
どうやら一緒に話してた相手と、この後の予定を無事に約束できてたみたい、
それなのにこれじゃ可哀想だよね、だからあたしのこの上着を貸してあげる事にしました。
「いいの?」
「あたし、この後の予定ないし…でも必ず返してね、お気に入りだし」
「うん、ありがとう歩美!」
明日のデートは…まぁ、他ので我慢するしかないかな?
あれだけがお気に入りなわけじゃないし…
「優しいんだ…藤江さんって」
「そうでもないよ、相良さんだって優しい人だし…あたしは普通かな?」
「そうかな?あはは」
こうしてあたし達は盛り上がる、食べて飲んで歌って…で、盛り上がりすぎたあげく。

「う…うぇぇ…」
アルコールの飲み過ぎのせいで、すっかり気分が悪くなってトイレで吐いてました。
どうやらあたしって酒に弱い体質みたい…初めて知ったよ。
「大丈夫、藤江さん?」
「う、うん…うっ」

ちなみに相良さんがあたしを介抱してくれてたの、トイレから出てくると、優しく背を摩ってくれたわ。
そして部屋に戻ると、えっ!?
なんと誰も居なかったの!!…ただお金がテーブルに置かれてました。
そして携帯にメールが届きます…その内容はというと。
「先に行ったみたいですね」
「あはは、落ち着いたらこれで払っておいてだってさ」
もうそれぞれ仲が深まったみんなは、余り組で調子を崩したあたしらを置いて、
先にそれぞれに行ってしまったみたいでした。
だからこの部屋には相良さんと二人っきり状態…で、あたしはソファの上で横になってます。
まだフラフラしててね、幸いにまだ部屋を借りてる時間はあるし…
「あの…相良さん、熱い…」
「え、えっと水でも飲む?」
そんな時にあたしの心に、悪戯心が湧きあがったの…
この男女二人っきりの状態に、彼がドキドキしてるのわかってたから…
「んあっ…」
「え、藤江さん!!」
乱れている服の内側を少し見せるように脱いで、そして同じくスカートも
下着まで見えちゃうくらいに捲り上げて、この素肌を見せ付けたの、
彼の慌てて恥らう表情が見たくてね、いわゆる誘惑をしてたんだ。
すると彼は、あたしの期待通りに真っ赤にし、震えてたの。
えへへ…酔ってるからかな、あたし…けっこう普通に積極的な事をしてました、
だからかな…悪戯の限界を超えてるのに気付かなかったのは。
「えっと…その…わっ!」
「えへへ…」
さらにと相良さんの腕を掴み、抱きつくようにして腕を胸元に密着させる、
あまり立派じゃない膨らみだけどね、この女の子の胸の感触を感じさせたの…
こんな事は普通じゃできない事だよ、だって恵一君にもした事なかったもん。
でもそれが男性を…欲情させるのに十分なきっかけになるなんて知らなかった。
こんな密室で二人っきりで…こんな大胆な事してさ、
いくら優しい狼でも、ここまで無防備な羊に誘われて何もしないわけないのに…

ドサッ!

「えっ…きゃっ!あ…相良さん!!」
あたしは押し倒される事を覚悟しとかないといけなかったの、
どうしよう…襲われる!?と理解した時には、もう遅かったのでした。
急に目の前が暗くなったと思ったら、相良さんの顔が近づいて…
で、彼の体もソファの上に乗ってね、体の上に被さってこられたの!
一気にあたしの頭は酔いが醒めていく…どうしよう、どうしよう!!
「だ、だめ…んっ!」
頭の中がこんがらってきて、色々と困惑し動揺していく、
すると相良さんの手が、あたしの太ももに触ってきたの、しかも段々と上の方へ来てる…
「あ…あぁ…駄目ぇぇ!」
荒い息使いが聞こえる…あたしの顔にその荒々しく生暖かい息もかかってくるの、
あぁ興奮してる…きっと相良さんも自分で自分が抑制できてないみたい。
あの優しい目が、今は血走ってるし…あ、高鳴る鼓動も伝わってきてる!
そしてついに…あっ、嘘っ!パンツ脱がされてる…あっ!
暴走は続き、スカート下の下着を見られてるだけじゃなくて…
ついに恵一君にも見せてないとこまで見られていくの!
しかも頭はそっちに移動して…この恥ずかしいとこで鼻息を敏感に感じてしまってる…
「あ…あぁっ!だめぇ!!こんな…」
このままだとあたし…本当にされちゃう?

「んっ…あ…あぁ!!!」
そして強烈な刺激がこの股間から感じたの、舐めてる…アソコ舐められてるぅぅ!!

ピチャッベチャァ…

「あっ…あぁ…!!」
こんなの初めての感覚でした、柔らかくヌメヌメしたので摩られていく、
んっ!こんな大切で汚いとこを…異性の口の舌先で舐められてるなんて!
なんだか熱く感じてるの…あ…駄目、このままじゃ駄目ぇぇ!
飲まれていく…この感覚に、雰囲気に流されちゃいそう!!
「藤江さん…ぼ、僕!」
「だめ…あ…」
されちゃう、このままされちゃうよ!相良さんに…膜を破られちゃう!
大切にしてるのを奪われちゃいそう…
でも抵抗できないの…これって酔いが残ってるせい?
それともあまりに刺激的な感覚で身動きとれないの?
頭がボーっとしてきてるし…あ、相良さんがズボンを脱ごうとしてる…
だめ…される、あれを…ん!
何か黒い固まりが見えてきた…あれを入れられちゃうの?
「藤江さん…」
「あ…あぁ…」
あたし…目を閉じました、そう覚悟したの…でも次の瞬間!

プルルルルル!!!

「!?」
互いに突然の呼び出し音にびっくりし固まるの…
で、相良さんがあたしから離れて受話器をとります。
「もしもし?あ…そろそろお時間ですか」
どうやらカラオケボックスの部屋の貸し出し時間が、何時の間にかもう少しみたいだったの。
そして受話器をもどす相良さん、あたしに緊張が走ります…すると。
「ご、ごめん!ぼ…僕、思わず…!!」
振り向くなり、さっきとは態度を一変させ…ううん、元に戻ってね、
あたしに深く真剣に謝るのでした、どうやらそっちも我にかえったみたい…ふぅ。
「あの、いいです…だってあたしが悪戯心で誘惑したから…」
そう…これはあたしが悪いの、それにねほら…
あんなに真剣に謝ってるし、だからあたしは襲われそうになったのを許したの。
そう…襲われかけたけども、けっして目の前の彼を嫌いにはなりません…
それにね、こうして謝るとこ何だか可愛いから…
「そろそろ出ましょうか?」
「そうだね…うん」
ちょっと気まずい空気だったけど、外に出てまた話し込んでると、
また互いに気兼ねなく会話できるようになりました、彼は少し頬を染めてましたが、
あたしもそうかな…あんな事されちゃったし意識しないわけないもん、
そしてかなり時間も遅くなったし相良さんに、家にまで送ってもらいました
彼の家…離れてるそうなのに、律儀なんだよね。
「それじゃ、僕はこのへんで…メリークリスマス!」
「あ…待って!」
周囲をあたしは確認し、人目が無い事を確かめると…
彼の顔に、自分の顔を近づけます…そして唇を重ねたの。
「んっ…え!?」
「じゃあ…メリークリスマス!」

あははまたキスしちゃった…感謝の意味も込めてね。
彼は唖然とし、そして真っ赤に照れてしまいます…えへへ。
その顔を見れただけで、あたしは満足でした。

あたしは家に入って、自分の部屋に戻ると、しばらくボーっとしてた、
で…股間を触るの、ここはまだべっちょり濡れてました、相良さんの舐めた跡が塗りついてるの…
べちゃって粘った唾液で濡らされてたんだよ…ん、まだ熱く感じる…
そしてあたしのアソコ…彼のだけじゃない粘液でも濡れてたみたい。
あたし…恵一君以外に、しかも決して格好いい人じゃない年上の男性に、
あんな恥ずかしい事されて、こんな気持ちになるなんて…
イケナイのわかってても、ちょっと興奮しちゃったみたい。
そんな風に呆けていると、突然に携帯に電話がかかってきたの。
何だろうと思って見てみると、恵一君からでした。
もしかして明日の事かなと、電話に出ると…そこから聞こえたのは驚きの内容だったの!
「もしもし?恵一君?」
『なぁ…歩美、今日どこに行ってたんだ?』
「えっ…」
今日どこに行ったって…こんな風に聞くなんて、もしかして見られてたの?
「あ、あのね…友達の頼みで合コンに誘われたの…もちろんただの人数合わせでね」
『ただの?』
「そ、そう!だから何もなかったよ!!」
『……嘘だな』
「えっ!」
ドックン…心臓が高鳴りました、何で?何で嘘なんて言うの?
もしかして合コンで何があったかまで知ってるの?
キス…でもそれはゲームで仕方なくだし、まさか最後の…それは無いか。
『さっきまで何処に行ってたんだよ』
「だから合コンで…駅前のカラオケボックスに…」
『その後だ!!』
ちょ…その後って、何を言ってるの恵一君!?
『俺は見たんだよ、お前がその…ラブホテルに入っていくのを!!』
なっ!?
その驚く身に覚えのない内容に、あたしは全身が冷たく硬直してしまいました。

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そうだ、俺は見てしまったんだ、たまたま駅前本屋に立ち寄ってたんだけど、
歩美が複数の年上の男性らとカラオケボックスに入っていくのを見てしまった、
ただし他の女友達と一緒にだが、だからまぁ合コンに参加でも頼まれたんだろうと思って、
俺というものがあるのにと、少し嫌な気持ちを思いつつも納得できたんだ。
だが日が暮れた頃だ、また駅前を通ったとき…
イケメン野郎と歩美が裏道にあるホテルの中に入っていくのが見えたんだ。
見た角度のせいで顔は見えなかったけども、着ていた上着は先程に見た時の物だったし、
間違いは無い筈だ…いや見間違いだと何度も思ったさ、だけど…確実だったんだ!!
『ど、どうして…そんなとこ入ってないてば!』
「ふん、しらばっくても駄目だからな…この目で見たんだから」
『そ、そんな…』
ショックを受けたのだろうか、歩美の声が震えてる…泣いてるのか?
だけどショックなのは、こっちだ!

まさか歩美が…あれを見た瞬間に、頭の中は真っ白になって呆然としてた…
何度も疑った、もう一度確かめてみたいってホテルの中に侵入したくなったぐらいだ。
相手が二枚目の奴とはいえ、出会ったばかりの奴に体を許す女なんて思わなかったから、
しかも白々しい嘘までついて…畜生!!
「とにかく…終わりだな」
『待って、待ってよ!恵一君!!あたしの話を聞いて!!』

ブチッ!

もうこれ以上、俺の気持ちを裏切った女の声を聞きたくなかった…
携帯の電源も切って机に投げ、ベッドにおもいっきり寝転がる…
ただ心の中で何度も畜生と叫び続けてた…
明日はクリスマスイブか、まさか…こんな最悪な気分で迎えるなんてな、
そして俺はそのまま眠った…

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2××6年12月24日━━━

「酷いよ…恵一君」
あたしは、昼前から電車で五駅くらい離れたとこの、ちょっと離れた街の中を歩き続けてたの、
別に何処に行くわけでもなく目的はありません、ただ徘徊してたの…知らない街をフラフラとね。
本当なら今日は朝からデートする予定だった、でもその人と昨晩の電話で喧嘩しちゃった。
別れたなんて思わない、だって…あれは誤解なんだもん。
確かに裏切りのような事はしたかもしれない、彼氏じゃない人にキスしてたし…
でも心を完全に許したわけでも、抱かれたわけでも無いの。
ラブホテルなんて生まれてから一度も行った事ないんだから。
でも恵一君は誤解したままで弁明も聞いてくれない、あたしの言うことを何一つ聞く気がないの。
酷いよ…メールも何度しても返事は無いし、電話も…携帯を切ってるのかも。
「はぁ…」
朝から何度目かのため息をあたしはついてた、そしてふと大きな本屋に入り中を見回る、
別に欲しいものがあるわけじゃないけど、気を紛らわす読み物があればいいなって思ったの。
そんな時に、一冊の可愛らしい絵柄の漫画の単行本があったから、手に取ろうとしました。
「あっ!」
すると誰かの手と重なります、どうやら偶然に一緒に手に持とうとしたみたいね。
それで先を譲ろうとしたのだけど、その手を伸ばしてきた相手の顔を見て驚きました!
「あ…相良さん?」
「えっ!藤江さん…!?」
そう、昨日の彼だったの…

「そんな事が…」
「うん、あたしの話…聞いてくれなかったの」
それからあたしは、相良さんと話をしてました、
恵一君との事で愚痴を聞いてもらえる相手が欲しかったから。
「あんなに今日を楽しみにしてたのに…酷いよ」
「藤江さん…」
「ごめんね、こんな愚痴ばかり聞いてもらって…」
「別にいいよ、それで少しでも楽になるならさ、暇だし幾らでも聞くから」
相良さんは微笑んでくれてた、その笑顔に少しは心が楽になりそう…
だって辛かったもん、勘違いされて最悪な気持ちだったから…

だから自暴自棄になって当然だよね。

「あの…相良さん、昨日の続き…していいよ」
「えっ…!?」
恵一君があたしをもう誰か違う人に抱かれてると思うなら、
あたし…本当にしちゃうから。
貴方に捧げようと思ってたの、あげちゃうもん!
「でも…」
「相良さんになら、処女…あげてもいい」

ちょうどここに、そんな関係になってもいいと思った男性が居るのだから、
今からする過ちは全部ね、恵一君が悪いのよ、後になって後悔してもしらないから…
あたしも後悔しても知らないよ…だって一生に一度の事なんだから。
それを分かってて、あたしは…初めて入ったの、そういう事をするホテルに、
昨日出会ったばかりの男性と…
お互いにこんなの初めてだから、ただ部屋を借りるだけでも緊張してました。

ザァァァァ──────…

そしてあたしはシャワーを浴びてたの、こんな風になってるんだと
興味津々にホテルの浴室を見ながらに、
この身体を綺麗にしていきます、ゴシゴシって股もよく洗う…これからするんだよね、
昨日はここを舐められてたけど…それ以上の事するんだ。
もしかして早まったかも…でももう引けない、相良さんの事だから今からでも拒めば、
これで終わる事は可能だと思うけど…でも。
そしてあたしが浴室から出ると、恥じらいカチカチに緊張してる彼が使用します、
それであたしはこの設置されたベッドに腰掛けて、
同じように緊張してドキドキしながら待つの…その時が来るまで。
何度もやっぱり止めない?ともう一人の自分が囁いてた、
でも強情な別のあたしが意地を張り続けてね、そして…
「本当にいいんだよね?」
「うん…」
ついにその時がやって来るのでした、もう止めれない…後はただ流れに身を任せるの。

ペチャピチャァ…!

「んっ…あぁ!!」
「んんん~~っ…はぁ、これが女の子のアソコ…」
相良さんの舌が、またあたしのアソコを舐めてる!!
昨日みたいにベロベロって…ただ今回は二人とも何も着てないの、
そう生まれたばかりの姿でエッチな行為してました。
だから見られてる…この身体を全部!アソコだけじゃなくて、おっぱいもお尻も…
「恥ずかしい…あんっ!あぁ!!」
死ぬ程に恥ずかしいけど、敏感なとこを弄られて、卑しくも気持ちよく感じちゃってた。
口からはやらしい声が自然に出てくるし…舐められてるアソコ、何だか凄く熱いの!
「はぁはぁ…おまんこ、こんな味なんだ…んちゅ」
「ひゃぅ!あはぁぁ~~!!!」
あの太い舌が入ってきてるみたい、奥までしゃぶってるよ…やだ味わっちゃ!
そんな中であたしの頭の中は段々と霞んでくるの…何にも考えれない、
変になっちゃう!あたし…こんな…あぁ!!!
「んんんんっ!!!」
すると何かきたの!全身が震えちゃってそれで…

ビシャァァァ!!!!

「あぁぁ~~!!!!あっ…あぁ…」
「うわっ!?」
そのままお漏らししちゃった…それにね頭の中が真っ白になっちゃてたの。
アソコの割れ目から透き通った黄色いおしっこが噴出していく、止めれない…でね、
かかっちゃたの、そこを舐めていた相良さんの顔に…
「ご、ごめんなさい!あ…あたし!?」
なんて事しちゃったのだろ、こんな汚いのをかけちゃうなんて!
だけど彼は怒りません、もちろんかなり驚いてたけども。
恥ずかしい…顔が思いっきり熱くなって赤く染まっていきそうだった。
「いや…こういうのあるって話は聞いてたけど…まさか本当にね」
「あ、あう…本当にすみません」
「あぁ、大丈夫だから…あはは」
胸がドキドキする、凄い羞恥心で…そしてね。

「つづきいい?」
「うん…」
股間から頭を離し、あたしの上に被さってくるの、それで手が伸びてきて…
「胸、触っていい?」
「うん、あっ!あんっ!!」
あたしの胸の膨らみに触ったの、指が膨らみの中に埋没して形を歪ませ、
小ぶりのおっぱいを揉んでいく、あ…何…感じてる?
「あんっ!あはぁ…あんっ!!」
胸で感じてるの…とても気持ちいい甘美な感触を!
やだ…恥ずかしい、こんないやらしい声を出すなんて…
「女の子の胸…藤江さんの…」
相良さんも初めて触れる女の子の胸の感触に、恥じらいと驚きの声を出してた。
声色がやらしい…気持ちいいの?あたしの胸が…
「気持ちいい…こんなにいいんだ!」
そんなあたしの心の質問に答えるように呟いてた、
おかげであたし…もっと恥ずかしく感じちゃう!
「んっ!あ…あんっ!!」
熱い…この触れられて揉まれてる場所が酷く熱く感じちゃってた、
それに舐められてたアソコも…もっと熱くなってきてる、何だろこの感じ…疼いてる?
「いい…かな?もう…」
「えっ?あ…」
だいぶ胸の感触を堪能してから相良さんは、あたしに聞くの…直ぐに言葉の意味が分からず、
戸惑ったけども、その彼の顔の下へと視線を向けて言葉の意図が理解できました。
あの時にチラッと見えた塊が、また大きく膨張させてる。
そう…男の人の、おちんちんが…
つまり入れたいのよね、あたしのアソコに…エッチ、セックスをしたいんだ。
いよいよと思い、一段と高鳴るあたしの胸の鼓動、もう待ちきれないとその黒い肉の塊は、
濡れ輝いてるアソコに間近に迫ってた、あと少し腰を前に動かしたらくっついちゃいそう、
でもそうしないのは、相良さんが必死に理性で欲望を抑えていたからなの。
もう彼がその気なら、この物体はあたしの中に入っててもおかしくない状況でした。
「あの…優しくしてね」
「うん、僕も初めてだから…下手ならごめん」
それで彼と目を合わせて、先を許したの…恵一君、あげちゃうよ…あたしの処女。
もう無くなっちゃうからね、本当は貴方にあげたかったけど…

ズ…ズチュゥ…チュプゥゥ…

「んっ!あぁっ!!」
「うわっ!あ…これが女の子の…」
あげれなくなったから、ほら…入ってきてる!!
あたしの濡れてた割れ目を拡げて、醜い形した黒いのが…
感じてる…敏感なとこを擦ってきてるから、激しく感じちゃって…
「あ…あぁ…」
段々中に入ってくるの、入り口を歪ませて…あっ!

ズキィィィッ!!!

「痛っ!」
「大丈夫!?藤江さん…」
まるで刺が刺さったかのような鋭い痛みが下半身に響いたの!
これが…処女喪失の、初めての痛みなのかな?
あたしの痛々しい反応に彼の動きも止まってた…
「だ、大丈夫…どうぞ相良さん」
「うん…」
心配な顔してる、そりゃそうよね…だって涙まで出てきてるみたいだし、
すると彼はじわじわとゆっくりゆっくりと腰を動かせていくの。

「ふわっ…あ…あぁ…」
「はぁ…あ…これくらいでいい?よくわかんないから、悪かったら言って…うっ!」
これは彼なりのあたしの体を気遣っての行為だったみたい、じわじわと入り込んでくる異物感、
裂けるような痛みも深くの場所で感じ出す…でも、さっきよりもマシかな?
「うん…だいぶマシ、あっ…いたっ…んくっ」
お互いに苦心して挿入を続けてたの、その繋がったとこからは赤い血が垂れてきてた…
これでもう初めて、あげちゃったんだよね…この昨日あったばかりの人に。
恵一君が悪いんだからね…あたしはまたそんな心の呟きを繰り返す、
こうする事で少しでも罪悪感を軽減させていくのでした。
「あともうちょっと…うっ!」
「あ…あんっ!あふぅ…」
徐々に入り込む、あの黒い塊もあと少しになってきてるみたい、
中は痛みと痺れた感覚がしてて、どうなってるのかよく分からなかったけど。
でもね、痛くて辛いけど…こうして男の人に抱かれて繋がってる事自体は、
けっして嫌な感じはしてませんでした…それは心地良いの。
だって相良さんは必死に、あたしの事を考えて優しく繊細に動いてるのが分かるから…
その優しい心遣いには感謝しているの。
本当なら自分の気持ち良さを優先して動いてもいいのにね。
「はぁ…あ…入ったよ」
「あ、あ…入っちゃた?」
そしてついに、完全にあたしは相良さんのおちんちんを、このお腹の中に挿入させる事ができたの、
ん…何だかお腹が膨れてる気がする、一つになっちゃたんだね…
「さ、相良さん…あたしの中、ど…どうかな?」
「あったかくて…気持ちいいよ、僕のが締めつけてきてるし…うっ!」
本当だ、相良さんの顔…気持ち良さそう、セックスの快感を楽しんでいるんだ。
あたしの身体で気持ちよくなってくれてる…その事実は痛みでまだ快感を楽しめないあたしに、
達成感をもたらしてくれました、嬉しい…
「動いて…いいよ?」
「えっ、でも…!」
「セックスってそうするんでしょ?あたしは大丈夫だから…」
もちろんそうする事で、痛みが悪化するのはわかってました。
でも彼には、どうせなら徹底的に気持ちよくなってほしかったの、
あたしの身体を使っての、初めてのエッチで気持ちよくさせたかった。
「わかった…でも辛かったら言ってね、んっ…」
「んあぁっ!」

ジュブゥゥ…ズブゥゥゥ…

卑猥な音が股間から聞こえます、動いてる…腰を引いて少し抜いて、腰を進み動かせてまた奥へと…
それを繰り返していくのでした、おちんちんが中で膣だっけ…
この狭い道を行き来し擦ってるから、当然に痛みもまた感じちゃうの!でも我慢…
「力を…あ、抜くといいらしいけど…あ!」
「う、うん…あっ!」
何とか脱力させていこうとするけど、上手くいかないもので…どうしても体に力が入っちゃう、
だけど少しずつだけど比較的にマシにはなってきてた、
「あっ…あぁ…んんんっ!!」
「うわっ!!」
そして…それは唐突に訪れました、彼が急に呻き声をあげて…何だろうと思ったら、
次に身体を震わせたのでした、そしてボソッと呟きました。
「ごめん…イっちゃた」
「えっ…あ…」

彼は荒い息をして、あたしと密着させていた身体を離します、それで股間の繋がってるのも、
おちんちんを抜いていくの…そこは真っ赤になので汚れてた、
だけどね一番先が出てくると、その赤黒い亀の頭のような先っぽに白いのが付着させてて、
同時に拡がってる真っ赤なアソコの膣口の奥からも、白いのが溢れてきてました。
それが何を意味するか、この光景を見た時は理解できなかったの、
だけどしばらくして気付きます…これって精子!
つまり相良さんは射精したんだ、男性が一番に気持ちよくなるとこういうの出すって習ったよね、
あたしの膣内でそれしちゃったってわけ、精子という赤ちゃんの素を出したんだ…
「な、中に…出しちゃったんだ」
「ご、ごめん!つい…その」
果てた恍惚した表情で、必死に謝る相良さん…その意味はわかってる、
つまりあたし…できちゃうかもしれないんだ、彼の赤ちゃんが…
そういえば避妊なんて考えてなかったよね、そこまで気がまわらなかったもん。
彼も射精する直前で外に抜くなんて余裕は無かったみたいだし。
「あの、別にいいですよ…相良さん」
これはトンでもない事かもしれなかった、だけど…あたしは彼を許します、
そうだよね…こうなったのは彼だけのせいじゃないもん、お互いの責任だから。
もちろん本当にこれで赤ちゃんできちゃったら、マズイけど…
でもそんな心配より、あたしでイっちゃた事に満足感がありました…えへ、
あたし本当にしちゃったんだ…セックスを、大人になっちゃた…
「あの…相良さん、名前で呼んでいいですか?」
「え…う、うん…」
「あたしの事も…歩美って呼んでいいですから、幾郎さん」
「わかったよ、えっと…歩美ちゃん」
互いに見つめるあたし達、そしてね…その顔の距離が自然に近づきました、
ここで唇が触れ合うのは当然の流れだったの。
「んっ…あ、まだ固い…」
「え、うん…あはは」
「もう一回…します?」
そんな事を普通に呟けたあたしに自分ながらびっくりしてた、それは彼も同じ、
そしてね…頷くの、だからまだこのアソコの中はひりひり痛いけど…
「じゃ…あんっ!」
「うっ!!」
またしちゃった、おちんちん…アソコで銜えたのでした。

「くっ!あぁ…!!」
「あ…あぁ…!!!」
二度目のセックスの中で、あたしは不思議な感覚を体感していく…
それはアソコやおっぱいを触られ弄られた時のような感覚、つまりね…快感だったの。
どうやら二回目で身体が慣れてきたから、辛さが減ったみたい…もちろん痛いよ。
だから相…じゃなくて幾郎さんがまたイっちゃう時には。
「うっ!くっ!!!」
「あ…あはぁ!!!」
イっちゃう…まではいけなくても、とても心地良くなる事ができました。
あは…お腹が熱い、これって…幾郎さんの出した精液の感触なのかも。
「ごめん、また中で…」
「んっ…いいですよ、もう出されちゃってるし…最初だし」
冷静に考えると危険性が高まる恐れあるのだけど、
ただ今は本来のセックスの体感を大事にしたかったの。
二度目ともなると疲れたのか、あたし達はそれぞれベッドに身を任せていました。

そしてね…ベッドの上で体力の回復をしていくと共に、エッチで高ぶっていた気持ちも、
どんどん冷静になってきます…あ、駄目…また考えちゃう、あの人の事を…
一時的に忘却してた筈の、恵一君の事を考えてしまうの!
もう彼の事を考えて辛い気持ちになりたくないから、
頭の中をエッチに快感に夢中になって忘れていたかったのに、
でもまた考えちゃうの…誤解され嫌われた事、そして他の男性に抱かれた罪悪感を…
「ねぇ、後悔してる?」
「えっ…?」
「その、何だか急に…出会ったときの辛そうな顔に戻ってたから」
あ…わかっちゃう顔してるんだ、今のあたしの顔…
するとあたしは隣で横になってる郁郎さんの胸にこの顔を埋めるの、
彼の胸はとっても汗臭かった…でも今更に体臭は気にしないよ。
今は人肌の温もりが何よりも欲しかったから…
「しちゃった僕が言うのも何だけど…好きなんだろ、その…彼氏の事」
「……うん、大好き」
酷い誤解をされて一方的に嫌われた、だけどね…嫌いにはなれませんでした。
この春からの一年の付き合いで積もった想いの深さは、決して浅くないもん。
恵一君の事は好き…初めてを違う人にあげちゃった今も、心の一番は彼だったの。
「大丈夫だよ、誤解は解けるって…」
「そうかな…でも」
「もう時間だよね、そろそろ出ようか…」

ホテルから出てくるあたし達、何時の間にか外は暗くなってきてた、
そしてね雪が降ってきてたんだよ…ホワイトクリスマスになるのかな?
「あれ?」
ふと時間を確認する為に携帯の画面を見たのだけど、何時の間にかメールが届いてきたの!
浴場でチラッと見たときは届いて無かったよね、誰からだろ…
するとそれは…恵一君からでした!?

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どうやら俺はとんでもない誤解をしてたみたいなんだ!
それを知ったのは、予定も無くなって駅近くの商店街をブラブラしてた時だった、
「長谷田く~ん!待って!!」
急に後ろから呼ばれたから振り向くと、そこにはクラスメイトの女子が、
何かを持って駆け寄ってきてたんだ。
「はぁはぁ…長谷田君に出会えてよかったよ、ねぇ今日さ歩美とデートするんでしょ」
「え…いや、それが…」
「これ、返しといて!それと助かったからありがとうって言っておいて」
「え…え!?」
唐突に渡された紙袋を見てみた、それは女物の上着だった…あれ?
この柄たしか…昨日の!!
「なぁ…もしかしてこれ昨日の夕方に着てたのお前?」
「ん?そうだよ、私のさ…汚しちゃって、そしてら貸してくれたの」
「え…」
そして俺は聞いてしまったんだ…その昨日の事を、
確かに歩美はイケメン連中が集まる合コンに参加してたが、
彼氏持ちなのもあって、中でもまず不人気間違いなしの男の相手をしてもらっていたとか。
「あはは、まぁ…あの相手じゃ万が一なんてまずないよね~、だけどお陰で助かったよ」
「そ、そうなんだ…」
そしてその盛り上がった中で、偶然ジュースを零し上着を汚した友人の為に、
自分の上着を貸したとか…じゃあ、非は何処にも無いじゃないか!!

ズガァァァァ─────────ン!!!!

脳天に稲妻が落ちたような気持ちだった、なのに俺は…
お、俺は…!何て誤解をしてたんだ!!
あんな酷い事を言って…

「どうしたの、顔面蒼白だけど…」
「そうだったんだ…ごめんよ歩美!俺がバカだった!!」
「えっ、ちょっと…どうしたの!?」
俺は走った、あまりの自分の馬鹿加減にうんざりして…
そして後悔すると共に、携帯電話で歩美の携帯に電話する…早く謝りたくて、
だけど通じなかった…電波が届かない場所に居るか、電源が切られている為らしい…ちっ!
ちゃんと声で謝りたかったが、仕方ないのでメールを届ける事にした、
走りながら…そして焦りつつ文字を打ち込んでいたから、
誤字や意味不明な文章だらけになっていたかもしれない、
だけども早く誤解に対する謝罪を伝えて、そして…今からでも今日の約束を果たしたくて…
俺は素早く指を動かし書き上げてメールを送った…
もしも電波状態が悪い場所に居るなら、遅れてメールが届き見るかもしれないが…
とりあえず後は結果を信じ、そのメールに記入した場所へと足を急がせる。
そう…今日の待ち合わせとして選んでいた場所へ。

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