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カウンセリング その2

次の日、あたしの足取りは重かった。
まー軽いわけはなかった。
色々言訳考えたり、正直に話しそうかとも考えたけど、まあ出たとこ勝負。
大丈夫、聡は底なしにやさしいから、きっと許してくれるよ。
なんたって、眠れる 美 女を3年半も待ってくれた王子様なんだから、きゃー。
とか自分を鼓舞しながらボックスに向かった。
いつもなら必ず誰かいるはずのボックスに、今日は誰もいなかった。
不思議に思いながら、鞄をロッカーに入れて会議椅子に座ると、
テーブルの上に一通の手紙が置いてあるのが見えた。
葵へって書いてある?まさかねぇー。
手に取ると、確かに葵へって書いてた。
なに、まさかドラマとかで見るみたいにお別れの手紙じゃないよね。
だいたい、あたしたちの場合、
別れても新学期に出会うし、今更別れても…。
とりあえず、手にとって読んでみよう。
あたしは、ドキドキしながら手紙を開けた。
手紙にはあたしに出会ったときのことや、
あたしに惹かれたこといろんなことが書いていた。
別れの手紙だ。きっと別れの手紙なんだ。

あたしは涙目になりながら、それでも読むことを辞めなかった。
手紙の最後のページに、
「俺は、葵と出会えて本当によかったよ。
今でも愛と感謝の気持ちは変らない。
でもどうしても、いやだからこそ葵に言わなくちゃならないんだ。
これを読んだら、窓の外を見てくれ。
今でも、大好きな葵へ」って書かれていた。
あたしは昨日わけのわかんない占い師の所に行ったことを本当に後悔した。
一週間前のこと。
そういえば年末に喧嘩したときは絶対にあたしの方が悪いのに聡が謝ってくれたっけ。
なにしてたんだろ、あたし。
10分位大泣きした後、落ち着きを取り戻した
あたしは書かれてることを思い出して我に返り、
窓の外を見るためにカーテンをあけた。

窓の下を見ると、サークルのみんながいてその中心に聡がいた。
へ?
「あおいー。驚いたか。ばーか。本気で泣いてんじゃねーよ。愛してるよ、心の底から。これからもよろしっく。」
って聡がサークル棟全体に響き渡る声で怒鳴ってきた。
「ばーか。絶対に許さない。お望みなら、別れてあげるわよ。
さ、と、し。あ・い・し・て・る」
あたしは、涙と怒りと呆れと笑いときっと全部足した本当のあたしの顔で聡に怒鳴り返した。
もちろん、サークル棟全てに響きわる声で。
「俺も高校時代の大切な先輩の用事なら、
お前との約束より優先するかもしれないもんな。
今日から一週間毎日、家に晩飯を作りにくる。
来週の日曜、ミニスカートはいて俺とディズーニーランドで夜までデートで許してやるけど、どうだ」
「ばーか。一週間前のことがあるだろ。あたしはまだ許したわけじゃないよ。デート代はあんたのおごり。
ミニスカートをはいてほしいなら、あたしにプレゼント。いっしょに買いに行く時間を今週必ず作る。
で手を打ってやるよ。今日は、何食べたい、聡・く・ん」
「ハンバーグかなあ。じゃあ、商談成立だな。さあ、皆さんお手を拝借、よー!!」
聡の周りには誰もいなかった。
みんな呆れたんだ。そりゃそうか。
でも、春の暖かい風が二人を包んだ。
「それはそうと聡。あんた今日追試でしょ。もし落ちたら、来年からあたしのこと葵先輩って呼ぶ羽目になるよ。いいの」
「おっと、そうだった。じゃあ、今夜楽しみにしてるよ。いつもはケチャップだけど、ちゃんとデミグラスソース作ってくれよ。葵先輩」
「ばーか」
聡は走って校舎に消えていった。

「聡くんってほんと格好いいよね」
いつの間にか上がってきた友達が、声をかけてきた。
「まあね。」
あたしは否定もせずのろけてしまった。
本当に格好いいんだもん。
のろけたんじゃなくて事実を冷静に答えただけ、まあねと。
さあってと、今日はバイトもないし。
腕によりをかけて作るぞ。
あたしはそそくさとボックスを後にしてスーパーへと急いだ。

学校をでる瞬間心の中心から

「例えばボクが葵くんの恋人だとしたら…」

って おじさん の声が聞こえてきた気がしたが、
その時のあたしは気にとめることもなかった。

「ごちそうさま。あー、美味かった」
「お粗末でした。」
追試の終わった聡が帰ってくると、あたしたちは一緒に食事を作り、
そして食事をしながら一週間の穴を埋めるかのように喋った。
「で、その美由紀先輩ってのに紹介してもらった占い師、えーと…」
食後のお茶を飲みながら聡は昨日の遅刻の理由をしていると、最後にそう聞いてきた。
「博仁先生ね」
「そうそう、その博仁先生に、なに占ってもらったの?8時間も…」
聡が下世話な顔で興味津々にあたしに聞いてきた。
「さっきから8時間じゃなくって、1時間半位予定よりオーバーしてしまったっていってるじゃん。
で、なーんかばつが悪くなって言訳の電話できないまま先輩とそのまま食事に行ってしまったて。
ごめん、わざと言ってる」
「ごめん、ごめん。俺だって心臓が破裂しそうなくらい心配してたんだから、
そのくらいの嫌みいわせてよ。で、3時間以上も何相談してたの」
猫舌の聡はお茶をふうふうしながらそう続けた。
「いろいろよ。将来のこととか、学校のこと、バイト先の人間関係のこと…」
本当の相談内容を聡に言えるはずもなくあたしは無難な答えを返した。

「俺のことは。俺の」
「もちろん恋愛相談もしたよ」
恋愛相談しなかったてのも不自然だし、あたしは素直にそう答えた。
「内容は、内容」
「うーん、高校時代の夢はツアコン、でも地元の旅行会社をみても温泉地のパンフレットしか置いてなくってこれはやばい。
温泉地の宴会場でおじさんたち相手にお酌するのが私の夢なわけない。
だから絶対東京に…」
「そうじゃなくって、将来のこととかじゃなくって、俺とのこと、俺との。
わざと言ってる」
聡はあたしの口調をまねしながら、そういってきた。
「はは、何聞いたんだろ。えーとあたしが水瓶のO型で、聡が天秤座のBだから…。
相性はよかったのかな、悪かったのかなあ。あれー。聡の総画と天画が…」
あたしが焦りながらしどろもどろになってると、
「その先生って、何で占うの占星術?姓名判断?」
って意地悪そうに聞いてきた。
「よくわかんないよ。あんたとのことなんて占ってもらう必要ないもん。
もう別れるから。でも今度は、ちゃんと聞くようにするよ。ばーか」
あたしはごまかすために、この場を冗談で切り抜けることにした。

「今度って、また行くの?」
ちょっと、マジな声で聡が聞いてきたから。びっくりして
「うーん。機会があればね。でも、まあ占いなんて興味がないから行かないかな、もう」って返した。
「ときに聡、あたしがコーヒー党って知ってて、何でアールグレイなんか食後に出てくるんだ」
あたしは、場の空気を変えるために話題を変えた。
「えー、コーヒー切らしてるから今日の帰りに買っててメールしたら。
テーブルの上にこれが置いてたんじゃん。買い間違えた?ぼけてる、葵」
「おかしいなあ。モカブレンドっていつも決めてるから、無意識のうちに手に取ったとき間違えたのかなあ。
誰か棚に返すとき間違えたのかなあ。」
あたしは、買い物したときのことを思い出そうとしたが、いつものことなので思い出せるはずもなかった。
でも、このベルガモットの甘酸っぱい香り最近どっかで嗅いだ気がする。
どこでだろ?いい香り。頭の中が真っ白になりそう。
「まあ、たまには紅茶も悪くないね」
あたしが意識を取り戻すために自分に言い聞かせるように独り言をつぶやいた。

「葵…」
きゅうに真剣な顔をしながら、聡があたしの唇を求めてきた。
「うーん…」
あたしは聡の唇を受け入れた。なんだ、出来るじゃん。それとも占いのおじさんのおかげ…。
でも、頭にいつものイメージが、ブロンドで小麦色に日焼けした外国のお姉さんが、
筋肉隆々のマッチョなお兄さんのあそこをキャンディーでもなめるかのようにものすごく恍惚とした表情で舐めてる。
あれ?今日はいつもと違う?お姉さん、長い髪を後ろで軽くまとめた日本人だ。ってもしかしてあたし?
イヤッ。
マッチョなお兄さんはいつもと違って、おなかが出た小太りの中年親父?なんかもやが掛かってよく見えないよ。
怖い。
聡があたしの唇を舐めまわしてくると。
「うーん、あっ」
あたしはものすごく感じながらイメージが鮮明になってくるのを感じた。
あん、あーん、キスってこんなに感じるもんなんだ。
初めてのキスは頭が真っ白になってなにも感じなかったのに。

絶対こっちはあたしだ。あたしのイッタときの顔ってこんなんなんだ。
でも相手は誰、聡はこんな気持ち悪い体じゃないよ、絶対。
聡の手があたしのおしりのあたりにきて、舌があたしの口の中に入ってくる瞬間、
全てのもやが晴れる○※×□☆…。
あたしは両手の力一杯に聡をはじき飛ばしていた。
「ハァ、ハァ、今日はここまで。続きはたいていつまらなくなる続編で、はは」
もうわけもわかんない冗談で逃げるしかなかった。
「葵と人生2度目のキス、嬉しかったよ」
「あたし以外の女の子を入れると、数え切れないくせに」
しばらくの沈黙の後、
「明日何が食べたい?」
「カレーライスかな」
それだけ話すと、あたしは聡のアパートを逃げるように飛び出した。
「やっぱり、変な絵が見える。常識コントロール…。やっぱり聡とあたしのためにも先生とまた会わないと」
そんなことを考えながら、あたしは家路を急いだ。

その日の夜、あたしは一週間ぶりぐらいにしてしまった…。
いつものように、心の中の聡としゃべりながら…。
「アンっ、聡、そこ、そこがいいのすてき。めちゃくちゃ気持ちいい……」
あたしはいきなり右手を下着の中に入れて激しくあそこを弄ると、
次にク○トリスをやさしく親指と人差し指でつまんでくりくりしながら、
「ふぇーん。気持ちいいよ。聡、知ってるここを赤ちゃんの間に切ってしまう、習慣があるとこともあるんだって。
バカだよね。こんなに気持ちいいのに。
あたしは大丈夫ちゃんとあるし、こんあにかんじることもできるきゃら○×※■☆」
行きそうになる前に指をはなし下着から手を出すと、
今度は下着の上からやさしくあそこを弄り、
「ハァ、ハァ。いつも聡ばっかりだから、今日はあたしがしてあげるね」
あたしは、右手はそのままに、左ての人差し指に舌を絡めると唇でやさしく咥えながら、
指を口の中に入れたり出したりした。
「どう、気持ちいい? あんたが2年の時付き合ってたいう知美先輩より上手い?あたし…」
心の中の聡に意地悪をしてみたら、怒ってあそこを強引にあたしの口に出し入れしてきた。
人差し指と中指を口の中に入れて強引に出し入れしながら、あたしは指の気持ちよさと嗚咽感と上あごと喉のくすぐったさで、
おかしくなりそうになりながらも止めることが出来ずに、
ふーん、ふぁーん声にならない声を上げてどんどん上り詰めていった。
いつの間にか右手も下着のなかに入れていた。
「聡、イキそう、あたしもうイキそう。いっしょにいってーおねがい」
心の中であたしはそれだけいうと、いってしまった。
「ハァ、ハァ」
息を切らしながら、あたしは濡れている右手と左手で鼻の頭やほっぺや耳たぶを汚しながら火照った体を沈めていった。

エ…、オシッコモラシテル…。
体が静まってくると、パジャマのパンツも下着もびちょびちょなのに気がついた。
ま、まさか、シーツに手をやると信じられなくらい濡れていた。
あたしはパジャマを脱ぐとすぐにバスルームに入った。
実家でなくてよかった。
ああいうのって、おねしょみたいに世界地図になるのかなあ干せないよ。
本物の聡のって指二本より太いよね…。
完全に落ち着いたあたしは熱いシャワーを浴びながらそんなことを考えていた。
シャワーからでると、とりあえず洗濯のことは明日考えるとしてシーツのそこの部分にバスタオルをひいて眠ることにした。
もう、さすがに乾いていると思ったけど。
パジャマ代わりになるものはだいたい洗濯してしまってるのかあ…。
もう、聡が夜ご飯作りにこいっていうからたたんだりする暇ななかったんだよ。
あたしは自分の運の悪さに笑うしかなかった。
「まあ、暖かいし、いっか」
そうつぶやくと、ロングスリーブのTシャツを出して、朝たたもうと思っていたピンク色の下着をはいて眠りについた。
そういえば今日は、胸を弄らなかったな…。
ベッドの中でそんなことが頭をよぎった。
「例えばボクが…医で……患者だとすると……感じないだろ」
そんな言葉が頭をかすめながらあたしは深い眠りについた。

「で、火曜日と水曜日は何もなかったんだ、月曜日のキス以来」
美由紀先輩と来ないお客さんをレジで待ちながらあたしたちは今日も喋っていた。
「もう先輩、そういうの先生に絶対いわないでくださいね。
いう必要のあることは、あたしの口から先生にいいますから」
あたしはこないだのことを先輩に抗議していた。
「でもよかったじゃない。さすが、先生ね。後2、3回通えば、ばっちりよ」
「できれば、次回くらいで終わりたいんですけど…」
「まあまあ、あなたの目的は聡くんとうまくいくことなんだから、うまくいかなきゃずっと通うことになるよ」
「そういえば先輩、相談料っていくらなんですかぁ?
初回は無料って聞いてたけど、2回目からは…」
「だいたい、1回につき150円ね」
「150円!? そんなんでどうやって食べていけるんですか?
まさか、信者が貢いでいるとかじゃないですよね。うさんくさいな」
「まあまあ、私も詳しくは知らないなあ。
まあ、いかがわしい宗教とかと違って資産家の息子とか何かでしょ。
だいたい先生は自分の風貌とかも客観視して心得ていらっしゃるから、
必要以上にセクハラ問題とかにお気遣いなさるしね。
相談者自信が閉めてって言わない限り絶対ドアは開けておかれるし、
季節によっては窓も開けておくことが多いし。」
「窓…」
あたしは、あの日のことを思い出して、耳まで真っ赤になった。
「どうしたの?」
「いえ…」
「ま、とにかく金銭問題も一緒ね。とっても叩かれるし、とらなくても叩かれる。
そういったことに対しての先生なりの精一杯の皮肉が150円って値段じゃないのかな」

「叩かれてるって、どういうことですか?
それと先輩って部屋の窓もドアも全部閉めて部屋を暗くして占ってもらっているって本当なんですか?」
あたしは先輩に聞いた。
「まあまあ、いつもは9割以上聡くんの話なのに、今日は先生のことばかりね」
「え…」
あたしは、聡に告白されたときの先輩の話を思い出してさらに赤さが増してしまった。
「とにかく、先生がどういう人とか、あたしがどういう風に相談を聞いていただいているのかが大事ではなく、
あなたにとって一番重要なことは…」
「あたしと聡のことですよね」
「そういうこと、いらっしゃいませ」
今度は本当にお客さんが来て話はとぎれた。
そして、こんな日に限ってそれからゆっくりと話す時間もなく、バイトが終わると先輩はいつも通りに素早く帰り、
あたしも本当にスカートをプレゼントしてくれるっていう聡と洋服を見るために渋谷へと向かった。

「こっちの方がよくない」
うーん、勢いでOKしたもののスカートなんて高校時代の制服以来はいてないからなあ。
どんなのがいいんだろ。男の人はやっぱり、見えそうなぐらい短い方がいいのかな?
はずかしいなあ。あのスケベな先生は短ければ短いほどいいんだろうな。
でも聡も健康的な男の子だもんね。どうだろ。
いや、丈よりまずはデザイン、デザイン、どうも最近思考がスケベな方に行くよな。
そんなことを考えながらふたりで渋谷の町を見て回り、
結局デニムのタイトミニのスカートにすることにした。
うーん、ウエストはこれで余裕すぎるぐらい何だけど、ちょっとおしりがきついかな、
おしりのかたちがわかりすぎるかな。
試着室で試着しながらあたしは見慣れないミニスカート姿の自分を鏡を通してみていた。
「ジャーン、どうだ聡」
試着室のドアを勢いよく開けて聡にミニスカート姿の自分を見せてみた。
「うーん、めちゃくちゃ綺麗。足も普段ジーンズかジャージしか見たことなかったけど、
こんなに綺麗だったなんて…。
水泳の時はスタイルの良さに眼がいってたもんね」
おー聡めちゃくちゃ感動してる。もうワンサイズ大きいのにしようと思ったけど、
こんなに感動してくれるなら恥ずかしいけどこれでいいや。

「でも、もうワンサイズ上げない?葵」
「なんで」
覚悟を決めたあたしは、ちょっとむっとしながら聞いた。
「まず第一に、他の男どもに見られたくない。
第二に屈んだとき下着が見えそうで、不安だ以上」
「えー、見えそうで、ああいうのって見えないんだよ」
どっちが男だ。
「じゃあ、確認するからこの場で屈んでよ。」
「ばーか。わかったよ。もうワンサイズ大きくするよ。他
の男に見せたくないっての嬉しかったし」
試着し直してみるとウエストはぶかぶかだったがおしりの収まりはちょうどよく、
丈も短くもなく長くもなくちょうどいい感じだった。
聡が会計を済ませわざわざプレゼント包装にしてるのを待ってると。
きゅうに心の中から
「例えばボクが聡くんだったとして君にミニスカートをプレゼントするとするよ」
って先生の声が聞こえてきた。
え、いや焦らない、焦らない。
心の声は深層心理の訴え、こないだ先生がそんなこと言ってたじゃない。
いや、何かの本で読んだのか?
まあ、いいや。
「葵くんの恥ずかしそうな顔を見たら、気遣って本当のことは言えないじゃない。
本音を言えば、ミニスカートをプレゼントする時点で短ければ短いほど、
タイトならタイトなほどいいに決まってる。
恥ずかしさとかを考えなければ、絶対にその方が綺麗なんだから」
「綺麗?」
あたしは独り言をつぶやいた。
「え、どうしたの」
声が聞こえたのか聡が顔をのぞき込んできた。
「ううん、何でもない」
あたしは、心の会話が聞かれたんじゃなかったかなと思ってちょっとドキドキした。
店を出るとあたしは
「これってさっき試着したやつ」
「そうだけど」
「えー、さっき着てたの中糸がちょっとほつれてたの。変えてもらってくる」
あたしは、あわてた風を装いながら聡にそういった。
「俺が行ってくるよ」
「いいの、いいの、あたしはこれプレゼントされたの本当に嬉しいんだから。
あのビルの3階の居酒屋さんでご飯食べようっていてたんだよね。
先に行って待ってて。すぐに追いかける」
あたしは聡の手から鞄をとるとさっと店に入っていった。
「あのー、もうツーサイズ小さいのに変えてもらえますか」
「御試着なさいますか」
「いいです、いいです。試着の感じからいうと絶対に大丈夫です」
「でも、お丈の方はだいぶ短くなりますよ」
「構わないんで、お願いします」
短ければ短い方が聡も絶対喜ぶ。
おしりもきついかもしれないが、あたしの場合ただ大きいだけじゃなく上に向いている。絶対大丈夫。
もし、下着のラインがばっちり見えるのなら、土曜日にでもラインが見えない下着を買いに行けばいい。
あたしは何かに突き動かされるかのように、スカートの交換を店員さんにお願いした。

土曜日の午後、あたしはやっと買えた下着の袋を手に家に急いでいた。
「はー、どうして頭の中で考えることは出来るのに、
いざとなると恥ずかしくって買えないんだろ。常識コントロール、常識コントロール」
頭の中でそんなことを繰り返しながら、必死に走っていた。
あの日帰ってから、スカートをはいてみるとウエストはバッチリ、
おしりもキュッと引き締まってものすごくいい感じだった。
丈は…、まあ注意すれば大丈夫だろ。
でもやっぱり、下着のラインはバッチリでてしまった。
ホワイト系のパンツじゃないし誰も見てないから大丈夫、
自分になんどもそう言い聞かせたが、一度意識してしまうとそこにしか眼がいかなかった。
仕方なく、Tバックの下着を買いに下着専門店に行ったのだが、
中学生みたいにもじもじしてしまい結局店員さんに声をかけられて買えたのはお昼をまわってしまってからだった。
とりあえず、これを家においてお好み焼きの具材を買って聡ん家に向かわねば。
あたしは、渋谷駅まで必死になって走った。
グィーン、グィーン、チ、チ、チ、キュイーン…渋谷の駅について息を切らしながら電車を待ってると、
メールがきたのを知らせる音が鳴った。美由紀先輩からだ。
「葵、明日の午後4時予約取れたから」
って、先輩にデートのこと言ってたよね。まあ、いいやとりあえず。
「先輩、ごめん明日は…」
ここまでメールを打つと、パパパッパッパー聡から電話があった。

「葵、今すぐ家に来られる。すぐに」
ものすごい怒った声であたしにそういってきた。
「とりあえず、今渋谷の駅。いったん家に帰って、買い物して…」
ってあたしが言おうとすると。
「そんなんいいから、すぐに来い出来るだけ早く、今すぐに」
って怒鳴ってきた。かなりキレてる?
「わかったから、落ち着いて。出来る限り早く行くから。買い物は一緒に行こう」
あたしは、あわててそれだけいうと電話を切った。
電車に乗りながら、聡の怒りの原因を考えた。スカートの件ばれた?昨日の親子丼手抜いて作ったのばれた?
色々考えたが、これといって思い当たることはないような気がした。
家に戻ろうかどうしようか考えたけど、聡の声を思い出してあたしは下着と試着するために持って行ったデニムスカートが入った紙袋を聡の駅のコインロッカーに入れておくことにした。
明日の夕方までは、預けておける。帰りにとればいいや。
駅に着くと紙袋をロッカーの中に入れ、あたしは、全力疾走で聡の家に向かった。

聡の家に着くと、いきなりあたしの腕を掴んでパソコンのモニターの前に座らせた。
すごい剣幕にちょっとびびってたあたしは、思わず正座しながらモニターの中を見た。
「インチキ占い師博仁問題連絡会」ってサイトが開いていた。
「なにこれ、あたしがインチキ占い師に騙されたってのがそんなに腹が立つの」
あたしは動揺を悟られないように言葉を選びながら聡にそういった。
「そうじゃないよ、このページを見てみなよ」
聡はマウスを奪うと、次々にクリックしてページを進めていった。
「博仁に騙されたバカ女たちのページ」
そういう名前のページにつくと手を止めて、
「見ろよ」
ものすごい乱雑な言葉で、そのページの右上の最新信者って言うところをクリックした。
まさかあたしの個人情報…。あたしは、ものすごく不安になりながら画面を見ているとモニターいっぱいにあたしのキャミソール姿が映し出された。
え、覗かれてたの?盗撮。何が起こったの。
パニックになりながらも画面を見ると、顔の部分にはモザイクがかけられていた。

「これ、どう見てもお前だよな。何してたんだよ。こんな格好で」
怒りと言うより涙が混じった声で聡があたしにそうつぶやいた。
「え、あたしじゃ…」
いや、どう見てもあたしだ。
こんなところでしらばっくれても逆効果だ。怒ってる聡を見ていると急速に冷静になっていく自分が意識できた。
画面のしたが切れているからマウスをまわして進めていくと、画面の下にはこう書いてあった。
「インチキ占い師博仁の毒牙に掛かる哀れな子羊。
もちろん、この後ムフッ。後は秘密のお楽しみ…。
信者第20号 仮名C.K、顔AA、スタイルAAA、信者度B-、エロ度B+」
って書いてあった。
この先が撮られたのかな、どうしよう、でも何で掲載してないんだろうって考えたとき、あの時の先生の動きを思い出した。
スリップを下におろしてっていいながら、そういえばさりげなく窓の方に動いていってた。
だから、この先は先生の背中しか写っていない。
大丈夫、胸を出しているところを盗撮犯や聡に見られたわけじゃない。

「聡、背中の肩胛骨の所に運命点があるのって知ってる」
「運命点?」
涙目の聡が聞き返してきた。
「そこを見れば。自分と彼氏の現状、問題点、自分の不満、彼氏の不満そんなんが見えてくるの」
あたしは必死に言訳を考えて、一気にまくし立てた。
「嘘つけ、そんなの聞いたことないよ」
「そうね。でも中国では昔からあったって。日本で最初に取り入れたのが博仁先生一派なのよ。
もちろん、肩胛骨だからあれ以上脱ぐわけないし。だいたい全部脱がされたんだったら、わざわざあんな写真にせずにもっと、過激な写真を掲載するって。
聡に黙ってたのは悪かったけど、いちいち報告するのも変じゃない。
あのキャミだって冬場だから中に着てるけど夏場だったらジャケットの下で見せてもいいやつだって、Tシャツみたいなもんよ」
聡に喋る機会を与えぬように一気にまくし立てた。
黙って聞いてるのをいいことにあたしはさらに続けた。
「だいたいインチキを糾弾するってサイトなのに、このふざけた作りは何よ。
顔AA、エロ度B+ですって、本気で糾弾しているように見える?
こんなおふざけサイトとあたしどっちを信用するの、ねえ」
「いや絶対信用できないって。騙されてるよ葵。」
力なく聡はこういった。的確な反撃が思いつかなかったらしい。
「だいたい、こんな小汚い中年のおっさんお前で脱いでも平気なのかよ。葵」

「小汚いですって」
小汚い中年のおっさんって言葉に私は過敏に反応してしまった。
だいたいあたしは聡のためを思って相談したんだ。
だから、恥ずかしいのを我慢してあんな格好にもなった。
何であたしが責められなきゃなんないんだよ。
「脱いでない。だいたい小汚いおっさんじゃなくって占い師の博仁先生です。
小汚いおっさんお前で脱いでも平気なのかって。
じゃあ、先月神田川ごっこしたいって銭湯に行ったとき番台に座ってたおじいちゃんはどうなのよ。
あのおじいちゃんには全て見られたかもしれないよ。聡は銭湯のおじいちゃんを糾弾するの。
インチキ占い師って偏見があるからあの写真のあたしを見て変だと思うだけ。
常識で考えたら変だもんね。
じゃあ、こう考えたら例えば博仁先生が東大医学部の教授だったとして、あたしの不治の病を治してくれるとする。
それでも、聡は小汚いおっさんお前で脱ぐなって言うの。どうなの」
「あのなー、話をすり替えるなよ、口ではお前に勝てないよ」
お互いの興奮が頂点に達したとき、聡が
「だったら、俺が占い師ならお前は平気なのかよ」
って胸のボタンに手をかけてきた。
第一ボタンと第二ボタンがはずれた瞬間、ベッドの下のエロ本を見つけた時、中2の時間違えて男子の着替え中に入って友達のあそこを眼にしてしまったとき、
ありとあらゆる時の嫌悪感が体中に走った。
パッシーン、あたしは聡のほほを思いっきり叩くと
「あんたは、あたしの恋人だよ。あんな小汚い中年の占い師じゃない。どうしてあたしが信用できないの」
それだけ泣きながら叫ぶと、部屋を飛び出した。
聡は追いかけてくるでもなく呆然とそこに立ちつくしていた。

「聡は悪くない。あたしが悪いの?そんなことない。そのうち誤解は解けるって」
あたしは独り言のように、頭でつぶやきながら駅まで走っていた。
「誤解は必ず解ける。今までもそうだった。今あたしにとって重要なことは…。
あの絵が見えてくるのをどうにかすること、そうでないとあたしたちは前に進めない」
あたしは、自分をごまかすためかだんだんとそう考えるようになっていった。
家に帰るとなんだか落ち着きを取り戻し、
「やっぱり、あたしたちがよくなるためには先生の力が必要。でも明日はデートだし…、デートどうなるんだよ。」
と考えていると、パパパッパッパー携帯の音が鳴り響いた。

「はい、何かよう」
あたしは、複雑な気持ちで電話に出た。

「さっきは、ごめん、葵。信じてるよ。俺が悪かった」
電話の向こうの聡は半泣きだった。
「うん、あたしもごめんうかつだったと思う」 初めてでわからなかったとはいえ、あんな実験をするのに窓を開けっ放しにしとくなんて…。
先生が機転を利かしてくださらなかったら、今頃…。

「いや、いいんだよ、葵。わかってもらえれば」
「ごめんね、聡」あたしがうかつなばかりに嫌な思いさせて。

「今度からはちゃんと気をつけなよ」
「うん」そうねちゃんと気をつけないと。

「葵、世の中信用できないやつも多いんだから」
「そうだね」あんな悪ふざけのサイトにあたしを掲載するバカがいるなんて

「もう絶対  会わない でくれよ、葵」
「うん絶対に 遭わない ようにする聡」

「明日、来てくれなくても待ってるから」
「ううんいくよ。ディズニーランド。あたしたち恋人だよ」
「有難う、めちゃくちゃ嬉しいけどふざけられる気分じゃないよ。じゃあ明日」
「うん、明日。好きだよ聡」
そういって電話を切ったあたしは、聡の懐の広さに感激し聡のためにも絶対この体質を直さなきゃと思った。
そのためにも今度はあんな馬鹿な目に遭わないように、
あたしの方からお願いして、先生にちゃんと窓を閉めてもらおう、声が漏れるのも危険だからドアも閉めてもらおう
出来れば雨戸も閉めてもらって、電気も暗い目であたしがいることがばれないようにしてもらおう。

絶対に外から覗けたり外に声が漏れたりしないようにしなくっちゃ
例え先生が嫌がっても…。

「ゴホン、ゴッホ、やっぱり来たね。来なくていいって言ったのに…。ゴホン」
ってあたしはドア越しに聡に言った。
「だって、風邪引いたって聞いたら心配で、心配で。食べるものぐらい作るよ」
ドアの向こうから聡が叫んできたが、あたしは
「風邪移したらヤダからいい。だいたい、あんたまだ木曜日ロシア語2の追試だろ。
これ落とすと、ロシア語3,4に進めないから留年決定だよ。
気持ちだけ有り難く貰っておくから。今日はごめん。
ディズニーランドは、またいつでも行けるって。
ほんとにごめん。さっき風邪薬飲んだからもう寝る。
ごめん、また夜連絡するから。お休み、ごめん」
一気にまくし立てた。やばい
「ゲッホ、ごほん」
あたしは、取って付けたかのように咳き込むふりをした。
昨日の夜、美由紀先輩に連絡を取ろうとしたが結局つながらなかった。
告発サイトのこともありあたしは、聡とあたしのためにも今日の先生との予約を優先することにした。
常識コントロールが出来るようになればディズニーランドになんていつでも行ける。
さらにそれ以上のことも出来る。
先生がどうなろうと知ったことじゃないが常識コントロールは身につけないと永遠に聡とは前に進めない。

で、朝一番に聡にキャンセルの電話を入れると案の定、昼過ぎに見舞いに来た。
昨日のこともあるし仮病とかが頭をよぎっても仕方がない。
実際そうなんだし…。
「本当に帰るけど大丈夫?」
「あーもう、移してやる、来年から葵先輩って呼びな」
あたしはそういうと、マスクをしてどてらを着て、いかにも病人を装いながら、
ドアを開け、マスクをはずすといきなりキスをした。
「ほら、これでがんばりな。3年後、あたしが働いているのに5年生の聡なんて、絶対嫌だからね。
神様が、あたしに風邪を引かせてくれたんだ。本当に今日は帰ってよ。
あたしのためにも聡のためにも」
「うん、そうする。ごめんね。押しかけたりして。
今日は帰るよ。家にいるから、何かあったら絶対連絡するんだぞ。
じゃあ、明日の晩ご飯な」
驚きを隠すかのように聡はあたしにそう言った。
「絶対、明日の晩までには治すよ。じゃあ」
あたしはそういって、帰って行く聡を見送った。
「聡、ごめんね。それもこれも二人のため」
聡が帰ったあと、あたしは誰ともなくそうつぶやいた。
そして、あたしは聡の駅の忘れ物をロッカーからとってから行くために、
あわてて化粧をして準備すると家を飛び出した。

「チッ、最悪だな…。この沿線はでるって聞いていたのに…」
あたしは女子トイレの個室で、男の精液がついたジーンズを見て心の中で嘆いた。
そう言えば後ろにいた、コートのおじさんかをは見えなかったが、挙動がおかしかった。
究極の選択だ。痴漢の精液がついたジーンズ、下着のラインが見えるミニ、ストッキングなしでTバック…。
もう一つこのままドタキャン…。
頭のなかで全部考えたが答えが出ない。
あ、電話だ。鞄のなかの電話がふるえているのに気がつくと、
あたしはとりあえず気を紛らわすためにでた。
「もう、4時だよ。何してるの、早く来なさい」
電話の向こうの美由紀先輩は、確認もせずいきなりそう怒鳴ってきた。
「す、すみません。今駅に着きました。でも…」
「どうしたの。何かあったの、迎えに行こうか」
「せ、先輩って今先生のところにいるのですか。」
「そうよ、駅にいるなら10分で来れるわね。じゃあ、待ってるから」
そこまで言うと先輩は電話を切った。
「せ、せん…」
あたしは、事情も説明できず。電話の向こうの先輩に何か言おうとしたが、
むなしくツーツーて音だけが鳴り響いていた。
「しかたがない、女の人と先生、50過ぎのおじさんだけだしいっか。
帰りはコンビニでストッキング買うかしよう」
自分に言い聞かせるようにそれだけ思うと、あたしは意を決してTバックの下着とデニムのミニをはいた。
こりゃー、先輩のこと笑えんな。まあ、いいや最悪ジャッケトを膝に引いて占いをして貰おう。
あたしは、先輩にせかされたこともあり先生の家に走りながら向かった。
「こんには、遅れてすみません」
「いらっしゃい。待ってたのよ。早速お部屋にどうぞ。」
あたしは受付のお姉さんとそれだけ会話すると慌てて、応接間に入っていった。

「で、そう言うサイトがあって、あたしが先週受けてことが掲載されてたんです」
あたしは、部屋にはいると先生に昨日のことを説明した。
「じゃ、菜々美くんに、調べておいて貰おう。
ああ見えても、昔はコンピュータソフトの会社に勤めていたんじゃ。
大丈夫ちゃんと、処理して貰うよ」
「ははっは、先生、占い師のおじさんと先生が入り乱れてますよ。
あたしには、もう普通の口調でいいです。それで、先生お願いなんですけど…」
「窓を閉めてほしいと」
あたしの言葉を察したかのように、先生は後を続けた。
「そうです。お願いします。もちろん、変なことなしで」
あたしは、笑いながら先生にそうお願いした。
「ははは。もちろん理由もなしに変なことはしないよ」
「理由…」
「いやいや、もう先週みたいなことはせんつもりだから。安心したまえ。はははは」
先生がそういうと、あたしは耳タブの裏が熱くなるのを感じた。
恥ずかしい。でも大丈夫、先週もそうだったし、先生は 理由 もなしに人に疑われるようなことをする人じゃない。
そして今重要なのは、先生がどういう人なんかじゃなく、あたしと聡がうまくいく方法を手に入れること…。
あたしは、そうい自分に言い聞かせながら、雨戸を閉めてまわる先生をぼーっと眺めていた。

「で、そう言うサイトがあって、あたしが先週受けてことが掲載されてたんです」
あたしは、部屋にはいると先生に昨日のことを説明した。
「じゃ、菜々美くんに、調べておいて貰おう。
ああ見えても、昔はコンピュータソフトの会社に勤めていたんじゃ。
大丈夫ちゃんと、処理して貰うよ」
「ははっは、先生、占い師のおじさんと先生が入り乱れてますよ。
あたしには、もう普通の口調でいいです。それで、先生お願いなんですけど…」
「窓を閉めてほしいと」
あたしの言葉を察したかのように、先生は後を続けた。
「そうです。お願いします。もちろん、変なことなしで」
あたしは、笑いながら先生にそうお願いした。
「ははは。もちろん理由もなしに変なことはしないよ」
「理由…」
「いやいや、もう先週みたいなことはせんつもりだから。安心したまえ。はははは」
先生がそういうと、あたしは耳タブの裏が熱くなるのを感じた。
恥ずかしい。でも大丈夫、先週もそうだったし、先生は 理由 もなしに人に疑われるようなことをする人じゃない。
そして今重要なのは、先生がどういう人なんかじゃなく、あたしと聡がうまくいく方法を手に入れること…。
あたしは、そうい自分に言い聞かせながら、雨戸を閉めてまわる先生をぼーっと眺めていた。

「で、どうだい。常識がコントロール出来るってことまで、先週学んだわけだが、実践してみた?」
先生があたしに聞くから、
「先生が先週いったのは、常識がコントロールできるっていうところまで。
コントロールの仕方は教えてくれなかったじゃないですか」
あたしは、抗議しながら先週の出来事について覚えている範囲で包隠さず話をした。
「なるほど…。キスは出来たわけか。
あ、暑かったら膝に書けてるジャッケトはそこのコートハンガーに掛けておきなさい。」
どうしようかと思ったが、これから話が長くなるかもしれないし、
部屋も薄暗いから大丈夫といい聞かせながら、
あたしはジージャンをコートハンガーに書けた。
「おう、これは僕好みの格好だな」
って好色親父の眼に戻った先生がそういうから。
「変態痴漢に来る前にであって、服を汚されたんです。
でなきゃ、聡以外の人の前でこんな格好しません」
「汚された?」
「いや、まあ、何でもいいじゃないですか。
先生も嬉しいのを隠してください。相談事の続きを…」
なにで汚されたかを言えるはずもなく、あたしは話をごまかした。
「で、続きだね。自分自身と中年男の体か…」
先生はお香の量を増やしながら、何かを考えているようだった。

「うーん。まず、自分自身が見えたってことは自分としてはそういう行為をするかもしれない自分に対して、客観的に見えるようになったのかもしれない?」
「客観的?」
「そうだよ。今まで外国の女性が見ていたってのは、
あくまで他人事、遠い国の出来事って思いだったんだ。
でも、自分自身が見えるようになったのは、
自分自身がそういうことをするかもしれないって心が感じ始めたんだ。
で、その葵くんはどんな顔だった。その顔を見てどうだった?」
先生はさらりと恥ずかしいことを聞いてきた。
「重要なことです?それって」
あたしがいいあぐねて聞くと…。
「葵くん。占星術って知ってる…」
「わかりました。いいます。いいます。先生には隠しごとしません」
あたしは、先生の言葉を遮るように返事をした。
そう、聡とうまくいくのが目的…。
「うーん。まあ、嫌な感じはしなかったかな。どうだろ、よく覚えていないな…」
「今、思い出して。その顔がどう感じるかが大事だから」
「うーん。セクシーと思うかもしれない」
あたしは、あの時見えた顔を思い出しながら、そう答えた。
確かに、男の人を舐めるなんて絶対に嫌だが、
自分のそういう顔がイヤかと聞かれると正直嫌な顔だとは思えない。
まあ、それも実際見た顔じゃなく想像上の顔なんだが…。

「じゃあ、それはそれで置いておいて、何故相手が中年男性だったか考えてみよう。
それはやっぱりそういう行為に対して、嫌悪感があるからなんだ」
「嫌悪感…」
あたしは自分の考えが見透かされたような気がして、
少し照れながら先生の話を聞き返した。
「そうなんだ。簡単にいうけど、実際そういう行為を初めて恋人同士がするときって、どんなだと思う。
だいたい、好きな男の子に頼まれて断り切れなかったとかペッティングの途中で無理矢理入れられたけどはき出したり噛んだりしては行けないと思ったとか、
あるいは初めて同士だったら、妊娠をおそれてそういう行為で代償するとか。
そういうことなんだ。
だいたい、初めてするときにオッシコがでているところを舐めるなんて女の子はそうそうよろこんでできるはずない」
「はい」
あたしは、どう答えていいかわからず、ただ返事をした。
「じゃあ、なぜだんだん抵抗感がなくなって、
例えパートナーが変ったとしてもそういう行為をしていくことが平気になっていくのか」
「平気になって行くんですか?」
「まあ、平気になっていくことが多いね。続けるよ。
何故平気になっていくかというと、その後に続くSEXとかの良さがわかったり男の子が喜んでくれるのが嬉しかったり。
まあ、いろんなそれに付随することの喜びを感じているうちに、その行為自体が感じるようになるんだ」
「本当にそんなもんですかぁ?」
どうも、口でだまされている気がするあたしはそういい返した。

「うん、エッチな話だから信じられないと思う。じゃあ、例えばスポーツ選手で考えてみよう。
練習でただひたすら走ったり、部屋の中でダンベル上げたりするのは楽しいと思うかい?」
「いいえ、でも。試合に勝つために練習するんじゃないですか」
あたしは答えた。
「そうなんだ。でも練習のおかげで、試合に勝てたり上手くできたりしていくと、
そのうち、練習そのものが快感になってくるんだ。
また練習自体に喜びを見つけないとそうそう長続きしない。
だから、中学生ぐらいまでは練習に鬼ごっこ等の遊びをいれたりして、練習そのものを楽しくしようとする。
まあ、つらい練習を楽しいものって思えるようにするんだ。
体は辛い、部屋の中でダンベル上げても面白くない。
それはわかっていても練習は楽しいものって思える力をつける、
これが常識コントロールなんだ」
「はあ、そういうもんでうかねぇ」
あたしは、先生の話が納得できたのかよくわからないのかわからないままそう返事をした。
「続けるよ。要するに、特訓とか男の人を舐める行為は、それそのものの苦痛とか嫌悪感より、その先に見えるものに対して快感を得るんだね。
じゃあ、どうして聡くんでない人間が見えたのか」
「どうしてです」
「それは、葵くん自身はそういう行為に至っても仕方がない、
あるいは聡くんの為にしてあげようとか考えているのに、
そういう行為は不潔だとか出来る限りはしないほうがいいて常識が嫌悪感を抱く人間を見ることによってブレーキをかけようとする」
「はあ?」
「しかし、葵くん自身は夜一人でするとき、そういうシーンも思ってやっているはずだ」
「えーっと。そうですね……」
あたしは、数日前にした行為を思い出し顔真っ赤にしながらも、
この先生の隠し事は無駄だと思い始め、軽く肯定の意を示した。
「でも、そういうシーンを思い浮かべるとき、
必ず聡くんが喜んでるとか照れてるとかそういうことを思いながらしたはずでしょ、
葵くん」

「ええ、まあ」
「しかし、現実にはキスしただけで、そういう行為に対する嫌悪感が芽生えてくる。
これは何故かというと、聡くんはそういうことを強要しない聡くんとのSEXは美しい物だっていう葵くんの思いこみ…、
常識がそういう感情を芽生えさせているんだ」
「じゃあ、どうすればいいんです」
あたしは身を乗り出しながら先生に聞いた。
「あわてない、あわてない。まず、聡くんとの関係をどう進めたいが大事であって、
まさか、聡くんのチ○チ○を喜んで舐める女の子になりたいわけじゃないだろう。
ははははっは」
先生は大笑いしながらそういった。
「え、そ、そうですけど。いや、まあ、何かアドバイスを…の、が仕事ですよ…ね」
あたしは、消え入りそうな声でそう答えた。
「まあ、葵くんの問題点は、心と体と常識が大きく乖離しているだけだから、
そこを修正していけば、自然と解決するよ。
どうなりたいか、どうなるかは自然の成り行きに任せてみるのもいい。
君が、物事を理屈で考えるのもある意味長所なんだから、長所を伸ばすのも一つの手だ」
「長所…?」
泣きそうになりながら、あたしは先生にそう聞いた。

「うん、物事を理屈で考えるのは恋愛にはよくないと思われているが、
なんでも感情にまかせていいかというと、そうとはいいきれない。
こんな密室で変なことされても仕方がないと思って窓を閉めさせたお嬢さん相手に、
感情だけで突っ走ったらもう襲ってるよ」
笑いながら、先生はそういった。
「変なことされてもいいなんて…」
あたしは、最初の先生との話を思い出し苦笑した。
「でも、しないんですよね」
「もちろん。だから、理屈と感情をすりあわせていくことは悪いことじゃない。
世の中、それが出来ない奴が多いから事件も起こる」
あたしは、先生の話に吸い込まれていきそうになりながら聞き入った。
「じゃあ、ちょっと常識コントロールも兼ねて、理論と感情の摺り合せを練習してみよう」
「は、はい。いよいよ本題ですね。エッチなことはなしですよ」
大きな声で耳元にささやかれたあたしは、びっくりしたように返事をした。
「意識と思考の境界を曖昧にするためにちょっと深呼吸してみよう」
深呼吸って覚醒するためじゃないのってあたしは思いながらも、
深呼吸するとお香の香りが頭の中に入ってきて意識が飛びそうになった。
「思考はとばしちゃダメだよ。訓練にならないから。
頭の中にもやをかけて現実のこの部屋と頭の中の空間をシンクロさせるんだ。
で、僕がいった言葉の現実感覚を捉えるんだ。ロールプレイだ。わかるね」
何いってるのかわからない?
でも、ロールプレね、意識を飛ばさないように…。
あたしはそんなことを考えながら、意識を飛ばさないように集中した。

「じゃあ、思い出しやすいように今日の出来事をシンクロさせながらロールプレイするね」
「例えばボクが痴漢だとして、君が乗客だとする」
そういいながら先生はあたしの横に座ってきた。
「これから痴漢が触るけど、君がどう感じるのか、よーく考えてみて…」
耳元に甘い息を吹きかけながら先生はそういってきた。
あたし何してるんだろ?そうだここは…電車の中、痴漢…え…。
先生の手があたしの胸をもみはじめた。
「や、やめてください。こないだのこともあるし…」
力なくあたしが抗議すると、
「大丈夫、部屋の窓は雨戸まで全部閉まっているよ。もう覗かれたりしない。大丈夫!」
そう大きな声で上からあたしにいってきた。
「そ、そうですよね。大丈夫ですよね。そのために雨戸まで閉めてもらったんだから…」
あたしは何か違うと思いながらも、自分にそう言い聞かせた。
「どうだい、感じないはずだ。痴漢には嫌悪感しか抱けないはずだ」
「あン、そうですね。きゃ…感じ…感じていません…」
あたしは、痴漢に感じるていることが恥ずかしいと思い。
胸の気持ちよさを隠しながら先生にそう答えた。

「そうなんだ。痴漢に感じる女の子なんていない。
もし感じているとしたら、相当変な子だ」
変な子、変態、あたしは違う…。
え、先生の手がシャツの下から胸に上がってきて、ブラの上から胸を弄り、いつしかブラの中にまで手が入っていた。
「どうだい。どんどん嫌悪感が高ぶってくるはずだ。
でも葵くんはあまりの恐怖に声を上げることも出来ない」
「はぁ、はぁ、はぁ。た、確かに感じたり…ハァ…感じたりしません。
常識で…ア、アン…考えても、感じ…ハァ…たりするわけないです」
まさか、ばれたりしなてないよね。あたしは自分に言い聞かせながら、先生にそう答えた。

「は、は、は、時間もないからさらに行くよ」
先生はそういうと、あたしのスカートの中に手を入れ下着の上からあそこを弄り、
おしりを触って…おしりってTバックだから直接触られてるの…イヤ、イヤン。
「ここまできても、葵くんは声も出せずに、心の中で痴漢を拒否するよ」
や、やめてー。変になっちゃう。あたしは、下着の上から刺激される、
あまりの気持ちよさに狂いそうになりながらも、
心の中で痴漢嫌悪、痴漢嫌悪って言葉を繰り返した。
「うーん、乳首がたってるな。でも、生理現象だから大丈夫。まさか、ク○トリスは…」
そういうと先生はあたしの下着のなかに手を入れてきた。
イヤーン、あたしはくすぐったさと気持ちよさといたさと、
いろんな感覚が入り交じった感覚が全身に走り、
もう言葉を話すことも出来なくなっていった。
そう、この感覚、これが、か・い・か・ん…
「じゃあ、葵くんの常識を変えてみよう。いくよ」
「はぁ、ああああん。はい」
もう返事したかどうかもわからなくなっていった。
「例えば、ボクが…」
「例えば、先生が…ハァ、ハァ」
「葵くんの」
「あたしの、ふうー、ハァ」
「最愛の人だとするよ」
「さひはひのひとぉ………ああん、イヤーン、はぁぁぁ」
そこまでいうとあたしは完全にイッテしまった。

何分、何時間…どれくらいの時間がたったのだろう。
あたしが目覚めると、相談開始時と変らないようにあたしと向かい合わせの椅子で先生が座っていた。
「ごめんごめん。刺激が強すぎたね。
美由紀くんから早く終わりたいって聞いたから。ちょっと荒療治したよ」
「あと、下着がびちょびちょだったから。菜々美くんに替えといって貰ったよ」
え、あたしはスカートの中を意識すると、
下着が替えられていたっていうか紐みたいなものに替えられていた。
「す、すみませんでした」
死にたい、あたしは聞こえないぐらいの声で先生にそう謝った。
「こちらこそ、はははは。
彼女らもあんな格好だから、そんな下着しか持ってないんだ。気を悪くせんでくれ」
「し、下着見たんですか?」
「いや、いや。見てない見てない。見えたんだ…」
そういわれると、先生の目線を感じてドギマギしながら慌ててジージャンをハンガーからとり、膝の上にかけた。
まあ、この方がいいか…。
下着のラインがでないから結果論的にはいいはずだ。
あたしはわけのわからない理由で自分をそう納得させた。

「結論から言うと、痴漢なら感じなかったのに、最愛の人なら感じた。
どちらも実験者はボクなのに。どういう意味かわかるね。
相手とかは関係ないんだ。自分が相手のことをどう思っているかが大事なんだ。
まさか痴漢の実験の時、少しでも感じてたりしてないだろう。そうは見えなかったし」
「まさか、はは」
ばれてない。あたしは感じてたのがばれてないのに安堵を覚えた。
「もし、もし感じたとしたら。
葵くんは相当の好き者かボクのことをニクからず思っているかのどっちかだよ。ははは」
「いやあ、先生のことはニクからず思ってますけど…はは」
「それで、感じなかったとは残念」
あたしは、何とか余裕の会話を見せながら先生に悟られまいと必死に取り繕った。
「後、菜々美くんが調べたけど。告発サイトわからなかったて。
でも、気持ち悪いし。ささっと訓練を終わらせよう。明日、続きどうだい」
「はい。お願いします」
だんだん、知識と感情と肉体の原理が見えてきたんだ。
興味があるし、このままだと痴漢に感じる人間になってしまうかもしれない。
あたしは二つ返事でOKを出した。聡には風邪が治らなかったっていえばいい。
「じゃあ、明日の4時」
「はい」
「あの先生…」
「うーん、一日に何度も詰め込んでも仕方がない。
質問は明日にしよう。
明日までに今日のことを思いだし、感情と感覚と知識について考えるといい」
あたしは聞きたいことを飲み込んでオフィスを後にした。
明日聞こう、そう自分に言い聞かせて。

あたしは、
感覚…カンジテシマッタ。
知識…チカンニカンジルハズナイ。
感情…。
そんなことをひたすら考えて駅まで歩いた。
パパパッパッパー聡の携帯にあたしは現実に引き戻された。
「さっきから電話してたのに、どうしたの」
聡が聞いてきた。
「今日はさっきまで寝てたよ。まさか来たりしてないよね…」
「来ないよ。約束したから…。でも、なんか声が熱っぽい」
「え、ね、熱が引いてないから。明日の朝電話するけど、たぶん明日無理かも…」
ばれるはずもないのに聡にばれたような気がして、あたしは声がうわずった。
「俺も追試あるし無理すんな。俺もがんばるから、また明日電話する」
「うん、薬が効いてきたから寝るね…。じゃあ」
あたしは自分の駅に着くまでにかなり男の人の眼を感じたが、
あまり気にもせず、久しぶりのナンパも軽く交わした。
しかし、駅に着く直前おしりに手の感触を感じた。
「おい、こんな格好で男を誘ってるんじゃない」
キレたあたしは
「な、何いってるんですか?ち、痴漢」
いうやいなや、逆手をとって男をひっくり返し、
駅に着くやいなや逃げるように電車を飛び降りた。
家路につきながらあたしは、
聡…×、痴漢…×、痴漢に扮した先生…○、最愛の人に扮した先生…○
興奮状態の中、ずーと頭の中でそんなことが繰り返されていた。

サイアイノヒトサトシ…バツ
サイアイノヒトニフンシタセンセイ…マル

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